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2020年 5月 24日
主日礼拝

説教
ヨハネ 1章 43-51 節

1:43 その翌日、イエスはガリラヤに行こうとされた。そして、ピリポを見つけて、「わたしに従って来なさい」と言われた。
1:44 彼はベツサイダの人で、アンデレやペテロと同じ町の出身であった。
1:45 ピリポはナタナエルを見つけて言った。「私たちは、モーセが律法の中に書き、預言者たちも書いている方に会いました。ナザレの人で、ヨセフの子イエスです。」
1:46 ナタナエルは彼に言った。「ナザレから何か良いものが出るだろうか。」ピリポは言った。「来て、見なさい。」
1:47 イエスはナタナエルが自分の方に来るのを見て、彼について言われた。「見なさい。まさにイスラエル人です。この人には偽りがありません。」
1:48 ナタナエルはイエスに言った。「どうして私をご存じなのですか。」イエスは答えられた。「ピリポがあなたを呼ぶ前に、あなたがいちじくの木の下にいるのを見ました。」
1:49 ナタナエルは答えた。「先生、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」
1:50 イエスは答えられた。「あなたがいちじくの木の下にいるのを見た、とわたしが言ったから信じるのですか。それよりも大きなことを、あなたは見ることになります。」
1:51 そして言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを、あなたがたは見ることになります。」

説教要旨

イエスはヨハネからバプテスマを受けたヨルダン川 を去り、ガリラヤへ向かわれた。そしてピリポを見つ けて「私に従ってきなさい」と呼びかけた。ピリポは 次に同郷のナタナエルに会って、ナザレのイエス に出会ったことを告げる。ピリポの紹介に、ナタナ エルは「ナザレからなんの良いものが出るだろうか」 と否定する。ナザレのあるガリラヤは、エルサレムか ら遠く、過激派が反乱する土地と見られていた。

ピリポは、反論するより百聞は一見に如かずと、 「来てみなさい」とイエス様のもとに連れて行く。 私達も人に、キリストの救いを紹介する時、色々 説明するが、中々うまくいかない。人は説得され て信仰に至ることはめったにないと言う。自分 自身が本当に確信する所を証しすることが相手 の内にある隠れた求めに触れ心が動くのである。 後は相手がキリストに出会えるように心配りと祈り である。人が信ずるのは聖霊の働きである。 イエス様はナタナエルを見て、その人格を見通し、 この人には偽りがない、と評価された。

「イチジクの木の下」の意味は、涼しい木陰で、 ユダヤでは人が瞑想する所だったといわれる。 ナタナエルが、「先生、あなたは神の子です。」と 答えたということは、木の下でそのようにメシアに ついて考えて聖書の言葉を瞑想していたのかも しれない。そして、そのことを言い当てたこの人こ そ、メシアだと、直感したのではないだろうか。 イエス様は、もっと大きなことを見る」と言われた。

天が開けて、み使いたちが人の子の上を上り下り する。イエス様は神と人、天と地をつなぐお方です 創世記28:12に、ヤコブが夢の中で、天地をつな ぐ梯子の上をみ使いが上り下りしているのを見た。 主がその上に立って、ヤコブを祝福した。地のすべ ての部族はあなたとあなたの子孫によって祝福され る、と告げた、と書かれている。実際にヤコブの子 孫からイスラエルの12部族、そしてイエス・キリスト が生まれられた。 イエス様はナタナエルにそのような祝福を与える と約束された。キリストに出会い、救いを与えられ たことはそれに匹敵する大きなめぐみであります。



Since 2020/5/22 Updated 2020/5/23