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2020年 5月 31日
主日礼拝

説教
2:1 五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。
2:2 すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。
2:3 また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。
2:4 すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。
2:5 さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国々から来て住んでいたが、
2:6 この物音がしたため、大勢の人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国のことばで弟子たちが話すのを聞いて、呆気にとられてしまった。
2:7 彼らは驚き、不思議に思って言った。「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。
2:8 それなのに、私たちそれぞれが生まれた国のことばで話を聞くとは、いったいどうしたことか。
2:9 私たちは、パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントスとアジア、
2:10 フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、
2:11 ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレタ人とアラビア人もいる。それなのに、あの人たちが、私たちのことばで神の大きなみわざを語るのを聞くとは。」
2:12 人々はみな驚き当惑して、「いったい、これはどうしたことか」と言い合った。



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説教要旨

復活したイエス様が天に帰るとき、弟子たちに「いと 高き所から力を着せられるまでは、都にとどまってい なさい。」と命じられ、120人の弟子たちはその通りに エルサレムで集まって祈っていました。(ルカ24:49) 過ぎ越しの祭りから50日目、五旬節のこの日にも 弟子たちは集まって祈っていました。 すると大風の ような音と炎のような形のものが弟子たちの上におり てきました。音や形は神様の御臨在を示すものです。

旧約聖書においても聖霊は、世界の創造に関わり、 神の御業を行う人の上にも臨んで力を与えられまし た。 士師記に書かれたギデオンやサムソンは聖霊 によって力を与えられて勝利しました。サウルやダビ デも聖霊によって力を与えられて敵と戦い、イスラエ ルを治めました。預言者たちが預言し、聖書を書いた のも聖霊の力によってでした。(Uペテロ1:21)

だからこのペンテコステが最初の聖霊の降臨ではな いが、この聖霊降臨によってクリスチャンが聖霊の力 に満たされて新約時代の教会が発足し、世界宣教 が進められるようになったのです。聖書にはこの後も 何度も、聖霊に満たされた人々が記されています。 当時ユダヤ人は90%が国外に住んでいましたが、 祭りに来ていた人々のほか、エルサレムで暮らすた めに帰って来た者もいたので、世界中からの様々な 言語を話すユダヤ人が住んでいました。

この日、聖霊の降臨を受けて弟子たちは世界中の 様々な言語で福音を語り始めました。それは単に 外国語が語られたというだけではなく、キリストの救 いを語る新しい宣教の時代が始まった事を象徴す る出来事でした。聖霊は弟子たちを変えて、福音を 世界中に運ぶ器とされました。

また聖霊は宣教の為にも、私たちに信仰を与え、 キリストに似たものと成長させるためにも働かれます。 御霊の実は愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠 実、柔和、自制です。(ガラテヤ5:22) 私たちが心を 開いて聖霊をお迎えする時に、聖霊は私達を福音 宣教に用いるだけでなく、内面を愛と、喜びに満ちた ものに変えて下さるのです。わたしたちも聖霊の恵み にあふれたものにしていただきましょう。


Since 2020/5/25 Updated 2020/6/7