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2020年6月21日
主日礼拝

説教
2:13 さて、ユダヤ人の過越の祭りが近づき、イエスはエルサレムに上られた。
2:14 そして、宮の中で、牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを見て、
2:15 細縄でむちを作って、羊も牛もみな宮から追い出し、両替人の金を散らして、その台を倒し、
2:16 鳩を売っている者たちに言われた。「それをここから持って行け。わたしの父の家を商売の家にしてはならない。」
2:17 弟子たちは、「あなたの家を思う熱心が私を食い尽くす」と書いてあるのを思い起こした。
2:18 すると、ユダヤ人たちがイエスに対して言った。「こんなことをするからには、どんなしるしを見せてくれるのか。」
2:19 イエスは彼らに答えられた。「この神殿を壊してみなさい。わたしは、三日でそれをよみがえらせる。」
2:20 そこで、ユダヤ人たちは言った。「この神殿は建てるのに四十六年かかった。あなたはそれを三日でよみがえらせるのか。」
2:21 しかし、イエスはご自分のからだという神殿について語られたのであった。
2:22 それで、イエスが死人の中からよみがえられたとき、弟子たちは、イエスがこのように言われたことを思い起こして、聖書とイエスが言われたことばを信じた。
2:23 過越の祭りの祝いの間、イエスがエルサレムにおられたとき、多くの人々がイエスの行われたしるしを見て、その名を信じた。



音声なし

説教要旨

過ぎ越しの祭りに、イエスがエルサレム神殿を訪れ
た時、そこでは祭りに来る人々を相手に、動物を売
る者や両替するものなどの商売が行われていた。

イエスは縄で鞭を作って動物を追い散らし、両替人
の台をひっくり返して、「わたしの父の家を商売の家
としてはならない。」と言われた。神殿はイエス様に
とってまことの「父の家」であった。

最初の神殿を築いたソロモン王が祈ったように、
神殿は神様をお入れするにはあまりに小さいが、神
の僕がこの場所で祈るとき、その祈りを聞いていた
だきたい、と言う願いが神殿を献げるソロモンの切実
な祈りであった。周辺諸国のせめぎあう中で、弱小
国のイスラエルが栄え、生き長らえられるのは神の
助けによると信じてソロモンが献げた神殿である。
しかし、それから間もなくして、ユダヤ人はそのこと
を忘れて、周辺諸国の偶像礼拝を持ち込んで、自
ら滅亡を招き寄せ、神殿礼拝は形骸化していった。

そのようなイスラエルと、さらに全人類を救うために
神が遣わされたイエスキリストが今や神殿に現れ、
「わたしの父の家を商売の家にしてはならない。」と
叱責された。実に、神の救いの時が来たことの現れ
であった。しるしを求めたユダヤ人たちに語られた、
「神殿を壊したら、3日で建て直す。」とは、人類の
罪を赦すための犠牲の十字架と、3日目の復活の
予告であった。

私たちの体も救われ、聖霊の宮とされたものである。
あなた方の身体は、あなたがたのうちにおられる、
神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたはもはや
自分自身のものではありません。(Tコリント6:19)
神の宮にふさわしく清めていただこう。


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