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2020年7月12日
主日礼拝

説教

ヨハネの福音書 4章 1〜15節

4:1 パリサイ人たちは、イエスがヨハネよりも多くの弟子を作ってバプテスマを授けている、と伝え聞いた。それを知るとイエスは、
4:2 ──バプテスマを授けていたのはイエスご自身ではなく、弟子たちであったのだが──
4:3 ユダヤを去って、再びガリラヤへ向かわれた。
4:4 しかし、サマリアを通って行かなければならなかった。
4:5 それでイエスは、ヤコブがその子ヨセフに与えた地所に近い、スカルというサマリアの町に来られた。
4:6 そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れから、その井戸の傍らに、ただ座っておられた。時はおよそ第六の時であった。
4:7 一人のサマリアの女が、水を汲みに来た。イエスは彼女に、「わたしに水を飲ませてください」と言われた。
4:8 弟子たちは食物を買いに、町へ出かけていた。
4:9 そのサマリアの女は言った。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリアの女の私に、飲み水をお求めになるのですか。」ユダヤ人はサマリア人と付き合いをしなかったのである。
4:10 イエスは答えられた。「もしあなたが神の賜物を知り、また、水を飲ませてくださいとあなたに言っているのがだれなのかを知っていたら、あなたのほうからその人に求めていたでしょう。そして、その人はあなたに生ける水を与えたことでしょう。」
4:11 その女は言った。「主よ。あなたは汲む物を持っておられませんし、この井戸は深いのです。その生ける水を、どこから手に入れられるのでしょうか。
4:12 あなたは、私たちの父ヤコブより偉いのでしょうか。ヤコブは私たちにこの井戸を下さって、彼自身も、その子たちも家畜も、この井戸から飲みました。」
4:13 イエスは答えられた。「この水を飲む人はみな、また渇きます。
4:14 しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」
4:15 彼女はイエスに言った。「主よ。私が渇くことのないように、ここに汲みに来なくてもよいように、その水を私に下さい。」。




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説教要旨

パリサイ派のユダヤ人たちが、騒ぎ始めている事
を聞いて、イエス様は、早すぎる衝突を避けようと、
一旦ユダヤを去って地元のガリラヤに向かわれた。
急いでいたので、サマリアを通る道を選んだ。
途中、スカルの町の近くの井戸端で休んでいると、
真昼の暑い盛りに水を汲みに来た女性がいた。

イエス様は彼女に「水を飲ませてほしい」と頼んだ。
彼女は「ユダヤ人のあなたが、どうしてサマリア人
の私に水を求めるのですか?」と不思議がった。
ユダヤ人とサマリア人は仲が悪かった。元々同じ
先祖ヤコブ(イスラエル)を父祖とするが、サマリア
人が異民族と混じりあっていたため、ユダヤ人は
彼らを異民族同様に穢れた者として嫌った。しかし
イエス様は人を差別することを固く戒めておられた。

良きサマリア人の譬えも、10人のツァラート患者の
例も、イエス様がサマリア人に好意的で尊重して
いたことを示している。(ルカ10:30、17:12)
イエス様はその女に、「わたしが誰だか知ったなら、
貴女の方から私に水を求めた筈で、私は生きた命
の水を与えたことでしょう。」と答えた。イエス様は
人の内に命を与える霊的、信仰的な賜物を意味し
ていた。女がよく理解できずにどうして?と問うので、
「この水を飲む者はまた渇くが、私が与える水を飲
む者はいつまでも渇くことがない。水は、その人の
中で永遠の命の泉が湧きあがるのです。」と答えた。

イエス・キリストが与える命の水は、悔い改めと信仰
による、罪の赦しと、永遠の命と聖霊の賜物である。
この女性はまだ霊的な目が開かれず、水に拘って
「主よ、私が渇くことがないように、ここに汲みに来
なくてよいように、その水をください。」と願った。
現実の生活に必要な水と、永遠の世界に生きる
命の水と、私たちはその両方の世界に生きている。



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