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2020年 7月 26日
主日礼拝

説教
ヨハネの福音書 4章 27〜42節

4:27 そのとき、弟子たちが戻って来て、イエスが女の人と話しておられるのを見て驚いた。だが、「何をお求めですか」「なぜ彼女と話しておられるのですか」と言う人はだれもいなかった。
4:28 彼女は、自分の水がめを置いたまま町へ行き、人々に言った。
4:29 「来て、見てください。私がしたことを、すべて私に話した人がいます。もしかすると、この方がキリストなのでしょうか。」
4:30 そこで、人々は町を出て、イエスのもとにやって来た。
4:31 その間、弟子たちはイエスに「先生、食事をしてください」と勧めていた。
4:32 ところが、イエスは彼らに言われた。「わたしには、あなたがたが知らない食べ物があります。」
4:33 そこで、弟子たちは互いに言った。「だれかが食べる物を持って来たのだろうか。」
4:34 イエスは彼らに言われた。「わたしの食べ物とは、わたしを遣わされた方のみこころを行い、そのわざを成し遂げることです。
4:35 あなたがたは、『まだ四か月あって、それから刈り入れだ』と言ってはいませんか。しかし、あなたがたに言います。目を上げて畑を見なさい。色づいて、刈り入れるばかりになっています。
4:36 すでに、刈る者は報酬を受け、永遠のいのちに至る実を集めています。それは蒔く者と刈る者がともに喜ぶためです。
4:37 ですから、『一人が種を蒔き、ほかの者が刈り入れる』ということばはまことです。
4:38 わたしはあなたがたを、自分たちが労苦したのでないものを刈り入れるために遣わしました。ほかの者たちが労苦し、あなたがたがその労苦の実にあずかっているのです。」
4:39 さて、その町の多くのサマリア人が、「あの方は、私がしたことをすべて私に話した」と証言した女のことばによって、イエスを信じた。
4:40 それで、サマリア人たちはイエスのところに来て、自分たちのところに滞在してほしいと願った。そこでイエスは、二日間そこに滞在された。
4:41 そして、さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じた。
4:42 彼らはその女に言った。「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方が本当に世の救い主だと分かったのです。」

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説教要旨

サマリアのスカルの町の外、井戸端でサマリア人
の女がイエス様に出会い、信じて目が開かれた。
女は水瓶をそこに置いたまま町へ行き、私がした
事を皆知っている人がいます。この人がキリストか
も、と人々に触れ回ったのです。町の人たちはこ
の女性の良くない噂を誰もが知っていましたが、
それでも、この女性が只ならない様子で、「メシア
らしい人に出会った。」と言う言葉に動かされて、
ぞろぞろと井戸の方へと町から出てきたのです。

ユダヤでは、旧約聖書にあるメシアの出現が長い
間待ち望まれていましたが、いつしかその期待も
薄れ、メシアが現れるのはまだ先の事と思うように
なりました。しかし収穫は4か月先ではなく、すで
に実りの秋でした。イエス様こそ、まさに預言者
の語った救い主、そして今が救いの時でした。
新しい神の民が全世界に起こされるのです。

その宣教の初の実りのように、彼女の証しに動か
されて、スカルの町の人々が集まってきました。
町の人々は、彼女の証言によってイエスを信じた。
‥昨日まで、人々に後ろ指をさされながら、人目
を避けて暮らしてきた女性が、人々をイエス様の
もとに導いたのです。町の人々はもっと詳しく聞
きたいと願い、イエスの一行は2日間滞在しました。

これも、仲の悪いユダヤ人とサマリア人の間では、
驚くべきことです。人種、民族を超えて人々を和
解させ、一つに結ぶ福音の力が現れたのです。
その結果更に多くの人々がイエスの言葉によって
信じました。彼らは、自分たちが信じるのは、この
方に直接聞いたので、と言いますが、そのこと自
体、この女性の証しがきっかけとして用いられて
多くの人がイエスを信じ救われたということです。


Since 2020/7/19 Updated 2020/7/25