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2020年 8月 23日
主日礼拝

説教
ヨハネの福音書 6:1-15

6:1 その後、イエスはガリラヤの湖、すなわち、ティベリアの湖の向こう岸に行かれた。
6:2 大勢の群衆がイエスについて行った。イエスが病人たちになさっていたしるしを見たからであった。
6:3 イエスは山に登り、弟子たちとともにそこに座られた。
6:4 ユダヤ人の祭りである過越が近づいていた。
6:5 イエスは目を上げて、大勢の群衆がご自分の方に来るのを見て、ピリポに言われた。「どこからパンを買って来て、この人たちに食べさせようか。」
6:6 イエスがこう言われたのは、ピリポを試すためであり、ご自分が何をしようとしているのかを、知っておられた。
6:7 ピリポはイエスに答えた。「一人ひとりが少しずつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りません。」
6:8 弟子の一人、シモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスに言った。
6:9 「ここに、大麦のパン五つと、魚二匹を持っている少年がいます。でも、こんなに大勢の人々では、それが何になるでしょう。」
6:10 イエスは言われた。「人々を座らせなさい。」その場所には草がたくさんあったので、男たちは座った。その数はおよそ五千人であった。
6:11 そうして、イエスはパンを取り、感謝の祈りをささげてから、座っている人たちに分け与えられた。魚も同じようにして、彼らが望むだけ与えられた。
6:12 彼らが十分食べたとき、イエスは弟子たちに言われた。「一つも無駄にならないように、余ったパン切れを集めなさい。」
6:13 そこで彼らが集めると、大麦のパン五つを食べて余ったパン切れで、十二のかごがいっぱいになった。
6:14 人々はイエスがなさったしるしを見て、「まことにこの方こそ、世に来られるはずの預言者だ」と言った。
6:15 イエスは、人々がやって来て、自分を王にするために連れて行こうとしているのを知り、再びただ一人で山に退かれた。

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説教要旨

ある時イエス様がガリラヤ湖の向こう、人家の少ない
地に渡られた時、大勢の群集がついてきた。イエス
様が病人を癒し、しるしを行っているのを見たので、
自分も癒して頂きたい、と願う病人もいた。それを
見たイエス様は、彼らを憐れんで病を癒された。

その時イエス様はピリポに「どこからパンを買ってき
てこの人たちに食べさせようか。」と問いかけられた。
それはピリポを試すためで、自分が世を去ったあと、
弟子たちに宣教を託さなければならないので、時に
弟子の訓練をするためでもあった。
マタイの並行記事によると、人々の空腹を見て、
人々を解散させて付近の村に食料を買いに行かせ
ましょう。という弟子もいて、人々の状態に関心の
あるものもいたことがわかる。

そこにアンデレが、1人の少年が5つのパンと2匹
の小魚を持っている事を知らせてきたが、それだけ
では何の足しにもならない、と誰しもが考えていた。
しかしイエス様はそのパンと魚を受け取ると、人々を
草の上に座らせ、それを祝福して、裂いて分け与え
られた。パンは御手の中で湧き出るように増えて皆
に配られていった。少年の貧しい弁当が献げられ
たときに、主はそれを豊かに用いて大きな御業を
為して人々の飢えを満たして下さったのである。

このイエスさまの御業を見て人々は、「この人こそ私
たちを救うメシアだ」と思い、王様として担ぎ出そう
と考えたが、それは、空腹を満たし、生活の心配を
取り除く豊かな生活を与えてくれる、地上の王、と
考えていたことになり、イエス様の救いを理解して
いたわけではない。それでイエス様は彼らから離れ
て一人山に登って行かれたのである。


Since 2020/8/20 Updated 2020/8/30