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2021年 3月14日
主日礼拝

説教
ヨハネの福音書11章 47~57節

11:47 祭司長たちとパリサイ人たちは最高法院を召集して言った。「われわれは何をしているのか。あの者が多くのしるしを行っているというのに。
11:48 あの者をこのまま放っておけば、すべての人があの者を信じるようになる。そうなると、ローマ人がやって来て、われわれの土地も国民も取り上げてしまうだろう。」
11:49 しかし、彼らのうちの一人で、その年の大祭司であったカヤパが、彼らに言った。「あなたがたは何も分かっていない。
11:50 一人の人が民に代わって死んで、国民全体が滅びないですむほうが、自分たちにとって得策だということを、考えてもいない。」
11:51 このことは、彼が自分から言ったのではなかった。彼はその年の大祭司であったので、イエスが国民のために死のうとしておられること、
11:52 また、ただ国民のためだけでなく、散らされている神の子らを一つに集めるためにも死のうとしておられることを、預言したのである。
11:53 その日以来、彼らはイエスを殺そうと企んだ。
11:54 そのために、イエスはもはやユダヤ人たちの間を公然と歩くことをせず、そこから荒野に近い地方に去って、エフライムという町に入り、弟子たちとともにそこに滞在された。
11:55 さて、ユダヤ人の過越の祭りが近づいた。多くの人々が、身を清めるため、過越の祭りの前に地方からエルサレムに上って来た。
11:56 彼らはイエスを捜し、宮の中に立って互いに話していた。「どう思うか。あの方は祭りに来られないのだろうか。」
11:57 祭司長たち、パリサイ人たちはイエスを捕らえるために、イエスがどこにいるかを知っている者は報告するように、という命令を出していた。

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当日の説教
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説教要旨

イエス様の教えや奇跡によって、多くの人が
イエスを信じ、従うようになると、祭司長や
パリサイ人などユダヤ教の指導者たちが危機
感を強め、議会を招集して相談しました。
そのとき、その年の大祭司カヤパが「一人の
人が民に代わって死んで国民全体が滅びない
で済む方が自分たちにとって得だ」というこ
とを語りました。

騒ぎか起こる前に都合の悪い人に死んでもらお
う、と言う陰謀です。しかし、この言葉には、
反対の深い意味がありました。それはイエスが
国民、さらに全世界の民のために死のうとして
おられる事、つまり、イエスキリストが世界の
民の救い主として身代わりの死を遂げることを
預言したのです。

大祭司カヤパはその内容をそのように理解して
語ったわけではなかったのですが、神は敵対す
る者をも聖霊によって語らせ、真理を告げ知ら
せたのです。大祭司はじめ、パリサイ人も議員
たちも、民の指導者として、礼拝の奉仕者とし
て尊い役目を与えられていたにも拘わらず自分
たちの利益にしか関心を持たずに、しまいには
イエスを殺すことになります。

私たちもキリストの尊い犠牲によって救われ、
神の子とされたのですが、地上の価値や自分の
利益に囚われると、自己中心となり、神の恵み
を見失うことになりかねません。
イエスキリストをいつも見つめて歩みましょう。

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