○○
2021年 4月11日
主日礼拝

説教
ヨハネの福音書21章 1~19節

21:1 その後、イエスはティベリア湖畔で、再び弟子たちにご自分を現された。現された次第はこうであった。
21:2 シモン・ペテロ、デドモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナ出身のナタナエル、ゼベダイの子たち、そして、ほかに二人の弟子が同じところにいた。
21:3 シモン・ペテロが彼らに「私は漁に行く」と言った。すると、彼らは「私たちも一緒に行く」と言った。彼らは出て行って、小舟に乗り込んだが、その夜は何も捕れなかった。
21:4 夜が明け始めていたころ、イエスは岸辺に立たれた。けれども弟子たちには、イエスであることが分からなかった。
21:5 イエスは彼らに言われた。「子どもたちよ、食べる魚がありませんね。」彼らは答えた。「ありません。」
21:6 イエスは彼らに言われた。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすれば捕れます。」そこで、彼らは網を打った。すると、おびただしい数の魚のために、もはや彼らには網を引き上げることができなかった。
21:7 それで、イエスが愛されたあの弟子が、ペテロに「主だ」と言った。シモン・ペテロは「主だ」と聞くと、裸に近かったので上着をまとい、湖に飛び込んだ。
21:8 一方、ほかの弟子たちは、魚の入った網を引いて小舟で戻って行った。陸地から遠くなく、二百ペキスほどの距離だったからである。
21:9 こうして彼らが陸地に上がると、そこには炭火がおこされていて、その上には魚があり、またパンがあるのが見えた。
21:10 イエスは彼らに「今捕った魚を何匹か持って来なさい」と言われた。
21:11 シモン・ペテロは舟に乗って、網を陸地に引き上げた。網は百五十三匹の大きな魚でいっぱいであった。それほど多かったのに、網は破れていなかった。
21:12 イエスは彼らに言われた。「さあ、朝の食事をしなさい。」弟子たちは、主であることを知っていたので、だれも「あなたはどなたですか」とあえて尋ねはしなかった。
21:13 イエスは来てパンを取り、彼らにお与えになった。また、魚も同じようにされた。
21:14 イエスが死人の中からよみがえって、弟子たちにご自分を現されたのは、これですでに三度目である。
21:15 彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たちが愛する以上に、わたしを愛していますか。」ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの子羊を飼いなさい。」
21:16 イエスは再び彼に「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか」と言われた。ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を牧しなさい。」
21:17 イエスは三度目もペテロに、「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか」と言われた。ペテロは、イエスが三度目も「あなたはわたしを愛していますか」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ、あなたはすべてをご存じです。あなたは、私があなたを愛していることを知っておられます。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。
21:18 まことに、まことに、あなたに言います。あなたは若いときには、自分で帯をして、自分の望むところを歩きました。しかし年をとると、あなたは両手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をして、望まないところに連れて行きます。」
21:19 イエスは、ペテロがどのような死に方で神の栄光を現すかを示すために、こう言われたのである。こう話してから、ペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」

もし自動的に音声が流れない
場合、ここをクリック
当日の説教
<準備中>
♪ 事前録音分


説教要旨

イエス様が復活された後、ガリラヤで弟子たちに
現れたことがヨハネ21章にある。ペテロやヤコブ
などガリラヤ湖の漁師出身の弟子たちは、船を
出して夜どおし網を打ったが何も取れなかった。

空が白みかけた頃、疲れて岸辺に帰って来たとき、
岸辺に人影があった。その人は、「子たちよ、食べ
物がありませんね。」と声をかけてきた。「船の右側
に網を下ろしてみなさい。とれますよ。」と言われ、
その通りにすると、大きな手ごたえ。網を引き上げ
られないくらいの魚が入っていた。

これはいつか見た光景だ。と思いだしたのはヨハネ
だった。初めてイエス様にお会いしたのもガリラヤ湖
だった。(ルカ5:4-6)それで「主だ!」と叫んだ。
その声を聞いてペテロは湖に飛び込んで、泳いで
岸に向かった。他の弟子たちは重い網を引きなが
ら船で岸に帰って来た。岸には火が起こしてあって、
魚とパンがあった。イエス様は魚を火にあぶりなが
ら、さあ食事をしなさい。と弟子たちをねぎらわれた。

皆がイエス様だとわかっていたが、口が重かった。
ペテロは「死んでもあなたについて行きます。」と
大見えを切ったのに、イエス様が捕まると、3度も
イエス様を知らない、と否定したのです。他の男弟
子たちも大方逃げ去ってしまっていたのですから。
イエス様は食事のあとペテロに、「あなたはこの人
たち以上に私を愛するか?」と問われました。

ペテロは「ハイ、私があなたを愛することはあなたが
御存じです。」と控えめに答えた。かつて、「ほかの
人がみな躓いても、私はあなたに躓きません。」と
大見えを切った挙句、イエスを否定してしまった 
苦い経験を思い出しました。イエス様は3度問い、
ペテロも3度答えました。

鶏が2度鳴く前に3度主を否んだことを象徴するか
のようです。主はペテロに「私の羊を養いなさい」
と命じましたが、この命令はペテロだけではなく、
皆に命じられたことです。教会は、イエス様が弟子
たちに仕えられたように、お互いが仕えあうところに
キリストの体としての交わりが成立するのです。
(マタイ20:26)

Since 2021/4/10 Updated 2021/4/11