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2021年 5月2日
主日礼拝

説教
ローマ人への手紙 2章1~16節

2:1 ですから、すべて他人をさばく者よ、あなたに弁解の余地はありません。あなたは他人をさばくことで、自分自身にさばきを下しています。さばくあなたが同じことを行っているからです。
2:2 そのようなことを行う者たちの上に、真理に基づいて神のさばきが下ることを、私たちは知っています。
2:3 そのようなことを行う者たちをさばきながら、同じことを行っている者よ、あなたは神のさばきを免れるとでも思っているのですか。
2:4 それとも、神のいつくしみ深さがあなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かないつくしみと忍耐と寛容を軽んじているのですか。
2:5 あなたは、頑なで悔い改める心がないために、神の正しいさばきが現れる御怒りの日の怒りを、自分のために蓄えています。
2:6 神は、一人ひとり、その人の行いに応じて報いられます。
2:7 忍耐をもって善を行い、栄光と誉れと朽ちないものを求める者には、永遠のいのちを与え、
2:8 利己的な思いから真理に従わず、不義に従う者には、怒りと憤りを下されます。
2:9 悪を行うすべての者の上には、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、苦難と苦悩が下り、
2:10 善を行うすべての者には、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、栄光と誉れと平和が与えられます。
2:11 神にはえこひいきがないからです。
2:12 律法なしに罪を犯した者はみな、律法なしに滅び、律法の下にあって罪を犯した者はみな、律法によってさばかれます。
2:13 なぜなら、律法を聞く者が神の前に正しいのではなく、律法を行う者が義と認められるからです。
2:14 律法を持たない異邦人が、生まれつきのままで律法の命じることを行う場合は、律法を持たなくても、彼ら自身が自分に対する律法なのです。
2:15 彼らは、律法の命じる行いが自分の心に記されていることを示しています。彼らの良心も証ししていて、彼らの心の思いは互いに責め合ったり、また弁明し合ったりさえするのです。
2:16 私の福音によれば、神のさばきは、神がキリスト・イエスによって、人々の隠された事柄をさばかれるその日に行われるのです。


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当日の説教
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説教要旨

2章前半は、他人を裁く者の罪が挙げられている。
ユダヤ人は律法を与えられ、それに従って生きる
ことを教えられているので、それを守ることは勿論
であるが、他人が律法に従わないのを見ると、厳し
く批判せずにはいられない傾向がある。それに対
して神は、「すべて他人を裁く者よ」と、自分も同じ
罪を犯しながら他人を裁くものを厳しく咎めている。

人は、他人の罪は目につきやすいが、自分の罪
には気付きにくい。マタイ7章には、人の目のちり
を取ろうとする前に、自分の目にある大きな梁
(ゴミ)を取るように戒め、また「人を裁いてはなら
ない。自分が裁かれないため」 と教えている。

正しく人を裁くことができるのは神様だけで、人の
心の裏も表も、心の奥底までも見通しておられる
神様でなければ本当の裁きはできるものではない。
それなのに、他人の罪を自分が神であるかのように、
傲慢にも裁く者は、神の裁きに遭う。神様は、人の
罪を御存じでも、その人が悔い改めるのを忍耐を
もって待っておられるのです。

7忍耐をもって善を行う者は永遠のいのちに至る、
とあるが、これは善い行いによって救われることを
言うのではなく、キリストの救いによって悔い改め、
神を信じる者が、信仰から出た行いとして、善を行
うことを指しているのである。形式のみの善、人に
見せようとする善行は神の目には善行に入らない。
8-10神はギリシア人ユダヤ人を問わず公平に裁
かれる。律法の下にある者は律法によって裁かれ、
律法なしに罪を犯した者は律法なしに滅びる。

神に創造された人間には、良心が与えられていて、
律法の無い者にも不完全ながら善悪が教えられて
いるので、律法を持たない異邦人も罪の責任を負う。
世界の終わりには、すべての人の隠れた罪も
明らかにされ、キリストによってさばかれる。

Since 2021/4/18 Updated 2021/5/1