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2021年 6月20日
主日礼拝

説教
ローマ人への手紙 5:12-21

5:12 こういうわけで、ちょうど一人の人によって罪が世界に入り、罪によって死が入り、こうして、すべての人が罪を犯したので、死がすべての人に広がったのと同様に──
5:13 実に、律法が与えられる以前にも、罪は世にあったのですが、律法がなければ罪は罪として認められないのです。
5:14 けれども死は、アダムからモーセまでの間も、アダムの違反と同じようには罪を犯さなかった人々さえも、支配しました。アダムは来たるべき方のひな型です。
5:15 しかし、恵みの賜物は違反の場合と違います。もし一人の違反によって多くの人が死んだのなら、神の恵みと、一人の人イエス・キリストの恵みによる賜物は、なおいっそう、多くの人に満ちあふれるのです。
5:16 また賜物は、一人の人が罪を犯した結果とは違います。さばきの場合は、一つの違反から不義に定められましたが、恵みの場合は、多くの違反が義と認められるからです。
5:17 もし一人の違反により、一人によって死が支配するようになったのなら、なおさらのこと、恵みと義の賜物をあふれるばかり受けている人たちは、一人の人イエス・キリストにより、いのちにあって支配するようになるのです。
5:18 こういうわけで、ちょうど一人の違反によってすべての人が不義に定められたのと同様に、一人の義の行為によってすべての人が義と認められ、いのちを与えられます。
5:19 すなわち、ちょうど一人の人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に、一人の従順によって多くの人が義人とされるのです。
5:20 律法が入って来たのは、違反が増し加わるためでした。しかし、罪の増し加わるところに、恵みも満ちあふれました。
5:21 それは、罪が死によって支配したように、恵みもまた義によって支配して、私たちの主イエス・キリストにより永遠のいのちに導くためなのです。

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当日の説教
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説教要旨

罪によって神から離れ、神との平和を失った人間に、
キリストは十字架の贖いを信ずる者が義とされる信仰
義認を明らかにして、敵であった私たちを、御子の命
によって神と和解させて頂いた。一人の人アダムの罪
によってこの世界に入り込み、全人類に及んだ罪と死
の力が、今も人々を支配している。

これに対してイエス・キリストによって十字架の贖いの
救いの御業によって入って来た生命への力が、罪と
死の力に、より勝った救いが与えられ、多くの人々が
神の救いを得た。これを対称的に、アダムに対して
キリスト、罪に対して義、死に対して生命と言った風
に対照的に並べて繰り返し、印象的に、わかりやすく
紹介している。*?

しかし実はこのバランスシートの総合計は±ゼロなの
ではなく、アダムに始まった人間の罪と死の歴史は
イエスキリストによる義と命のつながりによって克服され、
勝利のあまりある結果となった。アダムから入り込んだ
罪とその結果である死により、人々が裁きと死に陥って
いるのを救おうと、神は御子を遣わして、罪を贖い、死
を打ち破り、復活によって人々の救いが完成すると言う
一方的な勝利に至るもので、合計は大きなプラスである。

キリストの罪の贖いはこうして多くの人に神の恵みを与
え、罪と死の力を凌駕して最終的勝利を得る。
21罪が死によって支配したように、恵みもまた義に
よって支配して、私たちの主イエス・キリストにより
永遠のいのちに導くためなのです。

* (アダム→罪(違反)→死→ の描く連鎖と、
キリスト→十字架の贖い→永遠の命 の表す
連鎖が対称的に表されている。 )

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