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2021年 11月28日
主日礼拝

説教 極みまで愛された主イエス

聖書
マルコ14:12-16
14:12 種なしパンの祭りの最初の日、すなわち、過越の子羊を屠る日、弟子たちはイエスに言った。「過越の食事ができるように、私たちは、どこへ行って用意をしましょうか。」
14:13 イエスは、こう言って弟子のうち二人を遣わされた。「都に入りなさい。すると、水がめを運んでいる人に出会います。その人について行きなさい。
14:14 そして、彼が入って行く家の主人に、『弟子たちと一緒に過越の食事をする、わたしの客間はどこかと先生が言っております』と言いなさい。
14:15 すると、その主人自ら、席が整えられて用意のできた二階の大広間を見せてくれます。そこでわたしたちのために用意をしなさい。」
14:16 弟子たちが出かけて行って都に入ると、イエスが彼らに言われたとおりであった。それで、彼らは過越の用意をした。

ヨハネ13:1-5
13:1 さて、過越の祭りの前のこと、イエスは、この世を去って父のみもとに行く、ご自分の時が来たことを知っておられた。そして、世にいるご自分の者たちを愛してきたイエスは、彼らを最後まで愛された。
13:2 夕食の間のこと、悪魔はすでにシモンの子イスカリオテのユダの心に、イエスを裏切ろうという思いを入れていた。
13:3 イエスは、父が万物をご自分の手に委ねてくださったこと、またご自分が神から出て、神に帰ろうとしていることを知っておられた。
13:4 イエスは夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。
13:5 それから、たらいに水を入れて、弟子たちの足を洗い、腰にまとっていた手ぬぐいでふき始められた。

小町誠一 牧師


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説教要旨

「この世を去って父のみもとに行く」時がきました。弟子たちを愛してこられたイエス様は、彼らを最後まで愛されました(1節)。イエス様は十字架を前にして、弟子たち一人ひとりを思い、弟子たちを最後まで、いつまでも愛していることを示そうとされました。
イエス様を信じている者は「世にいるご自分の者たち」でした。その弟子たちへの愛は非常に深い、人知をはるかに越えた愛でした。それをイエス様は、彼らの足を洗うことによって示そうとされました。またご自分の十字架と復活によってイエス様の愛が現れることを、この象徴的な行為によって示そうとされたのです。
イエス様はこの時、すべてのことがご自分にゆだねられたこと、ご自分が永遠に父なる神様とともにおり、神様のもとへ帰っていく栄光の時が来ることをご存じであられました(3節)。それでもイエス様はへりくだられて、弟子たちに対して仕える者の姿を示されました。
イエス様は立ち上がられ、弟子たちの足を洗い始められました。これは、イエス様が謙遜の模範を示されただけでなく、深い真理がこめられていました。上着を「脱ぎ」は、10章11節「良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」の「捨てる」と同じことばです。そして10章17節「わたしが再びいのちを得るために」の「得る」は、足を洗い終わって上着を「着ける」と同じことばです。弟子たちはその真理を、後で悟ることになります。
イエス様はこのあと十字架にかけられます。イエス様は、ご自分が愛しておられる人たちの罪を負ってくださり、救い出してくださる過越の子羊となられたのです。

Since 2021/11/18 Updated 2021/11/26