○○
2022年 2月27日
主日礼拝

説教
ルツ記 1:1-7

1:1 さばきつかさが治めていたころ、この地に飢饉が起こった。そのため、ユダのベツレヘム出身のある人が妻と二人の息子を連れてモアブの野へ行き、そこに滞在することにした。
1:2 その人の名はエリメレク、妻の名はナオミ、二人の息子の名はマフロンとキルヨンで、ユダのベツレヘム出身のエフラテ人であった。彼らはモアブの野へ行き、そこにとどまった。
1:3 するとナオミの夫エリメレクは死に、彼女と二人の息子が後に残された。
1:4 二人の息子はモアブの女を妻に迎えた。一人の名はオルパで、もう一人の名はルツであった。彼らは約十年の間そこに住んだ。
1:5 するとマフロンとキルヨンの二人もまた死に、ナオミは二人の息子と夫に先立たれて、後に残された。
1:6 ナオミは嫁たちと連れ立って、モアブの野から帰ることにした。【主】がご自分の民を顧みて、彼らにパンを下さった、とモアブの地で聞いたからである。
1:7 彼女は二人の嫁と一緒に、今まで住んでいた場所を出て、ユダの地に戻るため帰途についた。



説教要旨

聖書には2巻だけ女性の名前が付けられた書が
あります。ルツ記とエステル記です。ルツ記はとて
も短く4章しかありません。ルツは異邦のモアブ人
女性。モアブ人の起源はロト(アブラハムの甥)と自
分の娘との間に生まれた子どもの名前であり罪の
中から始まった民族ではありますが、新約聖書マ
タイの福音書イエス・キリストの系図の中に、この
モアブ人ルツの名前を見ることができます。

これは彼女の信仰生活の中での選択と深く関係が
あります。彼女が結婚する前に信じていたのはモア
ブの神であり偶像でした。しかしエリメレク家に嫁い
でから真の神を知って信じることを選び変えられま
した。1節にルツが嫁いだ一家の状況が書かれてい
ます。ユダのベツレヘムの人とあります。時はさば
きつかさの時代、ベツレヘムは大きな飢饉に見舞わ
れました。エリメレクは家族を連れてモアブの野へ
行き滞在することにしました。

エリメレクは「私の神は王である」という意味ですが、
彼の行動からはその弱さが見て取れます。困難に
出会うと逃げてしまい、しかも行った先は神さまが
お嫌いになるモアブの地。結果的には自分も2人
の息子もその地で亡くなりました。モアブの地に住
んで10年、ナオミは夫も息子も亡くなりましたが、

6節)主がご自分の民を顧みて彼らに食料を
下さったことを聞き、立ち上がり、モアブを離れ
ユダの地へ戻るという正しい選択をしたのです。
神さまが共にいてくださるところには、神さまの
祝福と守りと導きがあり、それを見、経験するこ
とができます。

Since 2022/20 Updated 2022/2/27