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2022年 3月20日
主日礼拝

説教
ルツ記 1:8-22

1:8 ナオミは二人の嫁に言った。「あなたたちは、それぞれ自分の母の家に帰りなさい。あなたたちが、亡くなった者たちと私にしてくれたように、【主】があなたたちに恵みを施してくださいますように。
1:9 また、【主】が、あなたたちがそれぞれ、新しい夫の家で安らかに暮らせるようにしてくださいますように。」そして二人に口づけしたので、彼女たちは声をあげて泣いた。
1:10 二人はナオミに言った。「私たちは、あなたの民のところへ一緒に戻ります。」
1:11 ナオミは言った。「帰りなさい、娘たち。なぜ私と一緒に行こうとするのですか。私のお腹にまだ息子たちがいて、あなたたちの夫になるとでもいうのですか。
1:12 帰りなさい、娘たちよ。さあ行きなさい。私は年をとって、もう夫は持てません。たとえ私が自分に望みがあると思い、今晩にでも夫を持って、息子たちを産んだとしても、
1:13 だからといって、あなたたちは息子たちが大きくなるまで待つというのですか。だからといって、夫を持たないままでいるというのですか。娘たちよ、それはいけません。それは、あなたたちよりも、私にとってとても辛いことです。【主】の御手が私に下ったのですから。」
1:14 彼女たちはまた声をあげて泣いた。オルパは姑に別れの口づけをしたが、ルツは彼女にすがりついた。
1:15 ナオミは言った。「ご覧なさい。あなたの弟嫁は、自分の民とその神々のところに帰って行きました。あなたも弟嫁の後について帰りなさい。」
1:16 ルツは言った。「お母様を捨て、別れて帰るように、仕向けないでください。お母様が行かれるところに私も行き、住まれるところに私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。
1:17 あなたが死なれるところで私も死に、そこに葬られます。もし、死によってでも、私があなたから離れるようなことがあったら、【主】が幾重にも私を罰してくださるように。」
1:18 ナオミは、ルツが自分と一緒に行こうと固く決心しているのを見て、もうそれ以上は言わなかった。
1:19 二人は旅をして、ベツレヘムに着いた。彼女たちがベツレヘムに着くと、町中が二人のことで騒ぎ出し、女たちは「まあ、ナオミではありませんか」と言った。
1:20 ナオミは彼女たちに言った。「私をナオミと呼ばないで、マラと呼んでください。全能者が私を大きな苦しみにあわせたのですから。
1:21 私は出て行くときは満ち足りていましたが、【主】は私を素手で帰されました。どうして私をナオミと呼ぶのですか。【主】が私を卑しくし、全能者が私を辛い目にあわせられたというのに。」
1:22 こうして、ナオミは帰って来た。モアブの野から戻った嫁、モアブの女ルツと一緒であった。ベツレヘムに着いたのは、大麦の刈り入れが始まったころであった。。

本日は事前録音はありません。
説教要旨をお読みください。


説教要旨

8-22節にはナオミと2人の嫁のことが書かれている。
荷物を整理しベツレヘムへ向かう途中、ナオミは2
人の嫁を自分達の民の元へ帰すという決断をする。
2人の嫁が自分と一緒にベツレヘムへ戻っても希望
がないと知っていたので、自分達の民の元へ帰り再
婚するように勧めたのである。自分のような何もな
い寡婦と一緒にいても得られるものは何もないと。

14-18節で2人の嫁がそれぞれ違う選択をし、違う
道を歩むのを見ることができる。オルパは姑から離
れて自分の民の元へ帰ることを選び、ルツは姑につ
いて行くことを選んだ。彼女たちの異なる選択から、
現代のクリスチャンである私たちは多くのことを学
ぶことができる。オルパが姑から聞かされた状況は
現実的なことであり、姑についていっても苦しみが
続くだけ。むしろこの機会に自分の民の元へ帰り若
いうちに再婚したなら少しは楽かもしれない。

今の時代の私たちクリスチャンも多くの現実的な
問題に出会う時、オルパのように自分の必要ばかり
を考えてしまい、私たちの主イエス様が私たちの全
ての重荷を負い、十字架にかかって死んでくださる
ほどに私たちを愛してくださっていることを忘れて
いないだろうか。ルツの追い求めたものは、現実を
重視し問題に出会うのを恐れる人達の求めるものと
は違う。彼女は目前のものではなく、更に遠くのも
のを見ていた。彼女が見ていたのは、姑の背後にい
る偉大な愛の神。16、17節からもそれを読み取るこ
とができる。

神の子どもである私たち一人ひとりも、ルツ姉妹
のように、どのような困難や問題に出会ったとき
にも、神さまへの主イエス様への最初の信仰か
ら離れずに従っていけますように。イエス様は
私たちの全ての苦しみを知っておられ、すでに
経験しておられ、理解してくださるお方であり、
主の私たちへの愛は変わることがない。

Since 2022/3/18 Updated 2022/3/19