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2022年 4月10日
主日礼拝

説教
マタイの福音書 27章 15-24節

27:15 ところで、総督は祭りのたびに、群衆のため彼らが望む囚人を一人釈放することにしていた。
27:16 そのころ、バラバ・イエスという、名の知れた囚人が捕らえられていた。
27:17 それで、人々が集まったとき、ピラトは言った。「おまえたちはだれを釈放してほしいのか。バラバ・イエスか、それともキリストと呼ばれているイエスか。」
27:18 ピラトは、彼らがねたみからイエスを引き渡したことを知っていたのである。
27:19 ピラトが裁判の席に着いているときに、彼の妻が彼のもとに人を遣わして言った。「あの正しい人と関わらないでください。あの人のことで、私は今日、夢でたいへん苦しい目にあいましたから。」
27:20 しかし祭司長たちと長老たちは、バラバの釈放を要求してイエスは殺すよう、群衆を説得した。
27:21 総督は彼らに言った。「おまえたちは二人のうちどちらを釈放してほしいのか。」彼らは言った。「バラバだ。」
27:22 ピラトは彼らに言った。「では、キリストと呼ばれているイエスを私はどのようにしようか。」彼らはみな言った。「十字架につけろ。」
27:23 ピラトは言った。「あの人がどんな悪いことをしたのか。」しかし、彼らはますます激しく叫び続けた。「十字架につけろ。」
27:24 ピラトは、語ることが何の役にも立たず、かえって暴動になりそうなのを見て、水を取り、群衆の目の前で手を洗って言った。「この人の血について私には責任がない。おまえたちで始末するがよい。」


マタイの福音書 5章10-12節

5:10 義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです。
5:11 わたしのために人々があなたがたをののしり、迫害し、ありもしないことで悪口を浴びせるとき、あなたがたは幸いです。
5:12 喜びなさい。大いに喜びなさい。天においてあなたがたの報いは大きいのですから。あなたがたより前にいた預言者たちを、人々は同じように迫害したのです。

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説教要旨

今日から受難週、キリストが十字架を目指して歩ま
れた最後の一週間です。イエス様は祭司長らユダ
ヤ人の妬みを受けて捕らえられたが、祭司長たち
はイエスを死刑にしようと、ローマ総督ピラトの前に
引き出して、罪状を並べ立てて激しく訴えました。
ピラトは尋問しましたが、訴えられているような罪状
は見つけられません。ピラトにはわかっていました。

祭司長たちが、イエス様の教えに人々がついて行く
のを妬んでイエスを捕らえたのだと。だから何とかし
て無罪として釈放したいと考えます。ちょうど過ぎ越
しの祭りに囚人を恩赦として解放するという慣例があ
り、その時に当たっていました。そこにバラバ・イエス
という男が暴動と殺人のかどで囚われていたので、
二人を並べて、バラバ・イエスかメシア・イエスかどち
らを赦してほしいかと尋ねました。

人々は祭司長たちに扇動されて「バラバを!」と叫
びます。ピラトは何度か問いかけますが、民衆は煽
られて一層激しく「バラバを!」と叫ぶ。しまいに暴
動になりそうな勢いにピラトはひるみます。ローマ軍
の力なら暴動を鎮圧することはできますが、ピラト
は治安維持に自分の責任が問われることを恐れた
のでしょう。ついに諦めて、「自分に責任はない」と
言うしるしに手を洗って見せたのです。
彼はイエス様が無実なのを知って、解放すべきと思
いましたが、自分の立場を守るために信念を裏切
って妥協してしまったのです。  

一方神の目からは、キリストの十字架は人類の救
いのための尊い犠牲でした。旧約時代の信仰者
の多くは、その正しさ故に迫害されました。
あなたがたの先祖が迫害しなかった預言
者がいたでしょうか。(使徒7:52)
義のために迫害されている者は幸いです。
天の国はその人たちのものだからです。
私たちも信仰に生きようとする時に人々の
反対にあうことがあります。 その時には、
大いに喜びなさい。天において報いは大き
いのですから。 と主イエスは言われます。

Since 2022/4/4 Updated 2022/4/9