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2022年 5月29日
主日礼拝

説教
サムエル記Ⅰ 17:31~51

17:31 ダビデが言ったことは人々の耳に入り、サウルに告げられた。それで、サウルはダビデを呼び寄せた。
17:32 ダビデはサウルに言った。「あの男のために、だれも気を落としてはなりません。このしもべが行って、あのペリシテ人と戦います。」
17:33 サウルはダビデに言った。「おまえは、あのペリシテ人のところへ行って、あれと戦うことはできない。おまえはまだ若いし、あれは若いときから戦士だったのだから。」
17:34 ダビデはサウルに言った。「しもべは、父のために羊の群れを飼ってきました。獅子や熊が来て、群れの羊を取って行くと、
17:35 しもべはその後を追って出て、それを打ち殺し、その口から羊を救い出します。それがしもべに襲いかかるようなときは、そのひげをつかみ、それを打って殺してしまいます。
17:36 しもべは、獅子でも熊でも打ち殺しました。この無割礼のペリシテ人も、これらの獣の一匹のようになるでしょう。生ける神の陣をそしったのですから。」
17:37 そして、ダビデは言った。「獅子や熊の爪からしもべを救い出してくださった【主】は、このペリシテ人の手からも私を救い出してくださいます。」サウルはダビデに言った。「行きなさい。【主】がおまえとともにいてくださるように。」
17:38 サウルはダビデに自分のよろいかぶとを着けさせた。頭に青銅のかぶとをかぶらせて、それから身によろいを着けさせたのである。
17:39 ダビデは、そのよろいの上にサウルの剣を帯びた。慣れていなかったので、ためしに歩いてみた。ダビデはサウルに言った。「これらのものを着けては、歩くこともできません。慣れていませんから。」ダビデはそれを脱いだ。
17:40 そして自分の杖を手に取り、川から五つの滑らかな石を選んで、それを羊飼いの使う袋、投石袋に入れ、石投げを手にし、そのペリシテ人に近づいて行った。
17:41 そのペリシテ人は盾持ちを前に立て、ダビデの方にじりじりと進んで来た。
17:42 ペリシテ人は、ダビデに目を留めて彼を見つめ、彼を蔑んだ。ダビデが血色の良い、姿の美しい少年だったからである。
17:43 ペリシテ人はダビデに言った。「おれは犬か。杖を持って向かって来るとは。」ペリシテ人は自分の神々によってダビデを呪った。
17:44 ペリシテ人はダビデに言った。「さあ、来い。おまえの肉を空の鳥や野の獣にくれてやろう。」
17:45 ダビデはペリシテ人に言った。「おまえは、剣と槍と投げ槍を持って私に向かって来るが、私は、おまえがそしったイスラエルの戦陣の神、万軍の【主】の御名によって、おまえに立ち向かう。
17:46 今日、【主】はおまえを私の手に渡される。私はおまえを殺しておまえの頭を胴体から離し、今日、ペリシテ人の軍勢の屍を、空の鳥、地の獣に与えてやる。すべての国は、イスラエルに神がおられることを知るだろう。
17:47 ここに集まっているすべての者も、剣や槍がなくても、【主】が救いをもたらすことを知るだろう。この戦いは【主】の戦いだ。主は、おまえたちをわれわれの手に渡される。」
17:48 そのとき、そのペリシテ人はダビデの方に近づき始めた。ダビデは、すばやく戦場を走って行き、ペリシテ人に立ち向かった。
17:49 ダビデは手を袋の中に入れて、石を一つ取り、石投げでそれを放って、ペリシテ人の額を撃った。石は額に食い込み、彼はうつぶせに地面に倒れた。
17:50 ダビデは、石投げと石一つでこのペリシテ人に勝ち、このペリシテ人を撃って、彼を殺した。ダビデの手に剣はなかったが。
17:51 ダビデは走って行ってペリシテ人の上に立ち、彼の剣を奪ってさやから抜き、とどめを刺して首をはねた。ペリシテ人たちは、自分たちの勇士が死んだのを見て逃げた。


説教要旨

ダビデとゴリヤテの戦いを人の目線で見ると、二
人の能力の違いは非常に大きい。人の目線で見る
とダビデは末っ子でよく家族から無視されていた。
サムエルがエッサイの息子にイスラエルの王とな
るための油を注ぐために来たときも、父エッサイ
に忘れられ、羊の番をしていた。サムエルが「子
ども達はこれで全部ですか」と聞いた時、やっと
ダビデが羊の番に行っていることを思い出した。

しかもダビデは正式な軍事訓練を受けた事も無く、
背丈も兄たちのように高くなかった。年も若く、
戦場での経験も無かった。一方ゴリヤテは背も高
く、小さな頃から戦士であり戦争の経験も豊富だ。

しかし、神の目線で見ると、ダビデは神を中心にし
ており、神により頼んで羊を襲う獅子や熊、そして
ゴリヤテに勝利した。神の御心にかなう者、神に
喜ばれる者であった。一方ゴリヤテは、自分中心
であり、偶像を拝み、他人を軽く見、自分の力に
より頼む者だ。今日の箇所から教えられることは、
私たちが自分により頼むとき、環境を見てしまい、
困難を避け、信仰を失い、恐れや失望に陥る。

しかし、私たちが主により頼むことを学ぶとき、
信仰が増し加わり、その歩みの中で神の助けと
守りを更に経験することができる。 
困難に立ち向かうときも、心に平安が与えられ、
立ち向かう力が与えられる。様々な困難を主に
あって乗り越え、主イエスこそ真の神であること
を証ししていきましょう。

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