○○
2022年 10月16日
主日礼拝

説教
マタイの福音書 9:9~13

9:9 イエスはそこから進んで行き、マタイという人が収税所に座っているのを見て、「わたしについて来なさい」と言われた。すると、彼は立ち上がってイエスに従った。
9:10 イエスが家の中で食事の席に着いておられたとき、見よ、取税人たちや罪人たちが大勢来て、イエスや弟子たちとともに食卓に着いていた。
9:11 これを見たパリサイ人たちは弟子たちに、「なぜあなたがたの先生は、取税人たちや罪人たちと一緒に食事をするのですか」と言った。
9:12 イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。
9:13 『わたしが喜びとするのは真実の愛。いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。」

もし自動的に音声が流れない
場合、ここをクリック
当日の説教
♪ 事前録音分


説教要旨

イエスはガリラヤ湖のほとりで人々にその教えを語ら
れた後、道すがら、収税所にマタイが座っているの
を見て、ついてくるように声をかけられた。ガリラヤは
東西交通の要所で、シルクロードの枝の一つ、陸路
から地中海の航路に繋がるあたりで、商人の往来が多
く、ローマが関税をかけて、その取り立てを民間のユ
ダヤ人に請け負わせていた。マタイはそこで働く取
税人で、後にこのマタイの福音書を書くことになった。

旧約聖書に詳しく、文章力もあり、そこをイエス様が
見込んでリクルートされたのであろう。取税人と言え
ば、ユダヤ人社会からは、異邦人のために税を取り
立てる裏切り者、罪人と見られていた。イエス様が声
をかけられたときすぐに従った陰には複雑な思いが
あったのかもしれない。それでもイエス様に声をかけ
られてすぐに従う決断の良さは見習うべきことである。
彼はすぐに立ち上がってイエス様に従った。

その後自宅にイエスの一行を招き、食事を振舞った
が、そこには取税人、罪人などが大勢いたのを知り
パリサイ人がイエスの弟子に、お宅の先生はなぜ
取税人、罪人と一緒に食事をするのかと揶揄した。
罪人とは、律法を厳格に守らない人、多くは安息日
を守らない人を指していて、そのような罪人とは接触
しない、その家にも入らないと蔑んでいる。
イエス様はそれを聞いて、「医者が必要なのは丈夫
な人ではなく病人です。私が来たのは正しい人を招
くためではなく、罪人を招くためです。」と言われた。

また「私が喜びとするのは真実の愛、いけにえ
ではない」と旧約、ホセア書6:6のみ言葉を語
られた。 ホセアの時代はイスラエルの堕落に
より礼拝が形式的になり、愛が廃れた時代で、
そこにホセアを通して神の愛が語られた言葉
です。イエス様はパリサイ人たちに、形式的な
信仰でなく、真実の愛を思い出すように諭され
たのです。

Since 2022/10/9 Updated 2022/10/14