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2022年 10月23日
主日礼拝

説教
マタイの福音書 9:27~34

9:27 イエスがそこから進んで行くと、目の見えない二人の人が、「ダビデの子よ、私たちをあわれんでください」と叫びながらついて来た。
9:28 イエスが家に入られると、その人たちがみもとに来た。イエスが、「わたしにそれができると信じるのか」と言われると、彼らは「はい、主よ」と言った。
9:29 そこでイエスは彼らの目にさわって、「あなたがたの信仰のとおりになれ」と言われた。
9:30 すると、彼らの目が開いた。イエスは彼らに厳しく命じて、「だれにも知られないように気をつけなさい」と言われた。
9:31 しかし、彼らは出て行って、その地方全体にイエスのことを言い広めた。
9:32 その人たちが出て行くと、見よ、人々はイエスのもとに、悪霊につかれて口のきけない人を連れて来た。
9:33 悪霊が追い出されると、口のきけない人がものを言うようになった。群衆は驚いて、「こんなことはイスラエルで、いまだかつて起こったことがない」と言った。
9:34 しかし、パリサイ人たちは、「彼は悪霊どものかしらによって悪霊どもを追い出しているのだ」と言った。

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当日の説教
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説教要旨

イエス様の一行に、目の見えない2人の人が「ダビ
デの子よ私たちを憐れんで下さい。」と叫びながら
ついてきた。イエス様は、家に入り2人に向き合い、
「わたしにそれができると信じるか?」と問われた。
2人が本当に信じているのか?という問いである。
ダビデの子とは、イスラエルの最大の王と目される
ダビデ王の再来として期待されている、武力に優れ
た指導者で、イスラエルを異邦人から解放してくれ
るメシアである。

しかしこの2人が求めたのは、目を癒してくれる癒し
の主であるお方である。イザヤ書35:5にある終末
のメシアが来られるとき「その時目の見えない者の目
が開かれ、耳の聞こえない者の耳は開かれる。」と
神の救いが現れる。そのイザヤの予言が今成就しつ
つあることを知り、期待していた。

このように、今目の前にいるイエス様が、メシアとし
て来られた救い主キリストであることを正しく告白し
たとき、彼らは癒されるにふさわしい信仰があるのを
みて、イエス様は彼らの目に触れて癒された。「あな
た方の信仰の通りになれ」と、彼らの目は開かれた。
イエス様はだれにも言ってはならないと口止めされ
たが、彼らは言い広めた。

その後、悪霊に憑かれて口のきけない人が連れて
こられ、イエスは悪霊を追い出されたので、その人
は癒されてものを言うようになった。それを見ていた
人々は「こんなのを見たのは初めて!」と驚いた。

しかし、パリサイ人たちは悪霊が追い出され、癒さ
れたのを見ても、悪霊の頭の力で悪霊を追い出し
ているのだ!とこじつけ、癒しの奇跡も認めなかった。
人は奇跡を目の当たりにしても、それで信ずるわけ
ではないことの例である。奇跡も、理路整然とした論
証も、それが人を信仰に導くわけではない。聖霊が
信仰を与え、信じさせてくださるのである。
求める心も、聖霊の賜物である。


Since 2022/10/20 Updated 2022/10/22