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2023年 1月1日
主日礼拝

説教
マタイの福音書 25章 1-13

25:1 そこで、天の御国は、それぞれともしびを持って花婿を迎えに出る、十人の娘にたとえることができます。
25:2 そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。
25:3 愚かな娘たちは、ともしびは持っていたが、油を持って来ていなかった。
25:4 賢い娘たちは自分のともしびと一緒に、入れ物に油を入れて持っていた。
25:5 花婿が来るのが遅くなったので、娘たちはみな眠くなり寝入ってしまった。
25:6 ところが夜中になって、『さあ、花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。
25:7 そこで娘たちはみな起きて、自分のともしびを整えた。
25:8 愚かな娘たちは賢い娘たちに言った。『私たちのともしびが消えそうなので、あなたがたの油を分けてください。』
25:9 しかし、賢い娘たちは答えた。『いいえ、分けてあげるにはとても足りません。それより、店に行って自分の分を買ってください。』
25:10 そこで娘たちが買いに行くと、その間に花婿が来た。用意ができていた娘たちは彼と一緒に婚礼の祝宴に入り、戸が閉じられた。
25:11 その後で残りの娘たちも来て、『ご主人様、ご主人様、開けてください』と言った。
25:12 しかし、主人は答えた。『まことに、あなたがたに言います。私はあなたがたを知りません。』
25:13 ですから、目を覚ましていなさい。その日、その時をあなたがたは知らないのですから。

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当日の説教
♪ 事前録音分


説教要旨


新しい年が明けましたが、今年は世界がどうなって
いくのか気になります。戦争や疫病や、環境破壊な
ど、世の終わりを思わせる問題ずくめですが、福音
書に登場するかつてのユダヤの人々も、メシアが現
われて、神の国(マタイは天の国)が来るのはいつか、
不安と期待が交々だったでしょう。

天の国については2つの形が教えられています。
1つはイエス・キリストの来臨によって既に地上に現
われた神の国、つまり、(マタイ12:28~)イエス・
キリストのみ力によって表され、キリストの贖いを信
ずる人の中で罪からの救いが実現したという「すで
に来た神の国」と、世の終わりにキリストが再臨する
ことによって現れる神の国、「やがて来る神の国」の
2種類の天の国が語られている。

終末に現れる神の国では、マタイ25:1~では、花
婿を迎える10人の娘の譬えで、終末の時に再臨
の主を迎えるためには、どのようにキリストの再臨を
待ちつつ生きるべきかを教えている。花婿の到着を
待つ10人の娘の内5人は灯火に油を用意していた
が、他の5人は油の用意がなかったので、花婿を迎
えて祝宴に参加することができなかった。

終末に生きるキリスト者として、油を用意することが
求められているが、油が何を指すかは色々考えら
れる。しかし明らかなのは、灯火をともすには油が
必要なので、花婿が来ることを現実の事として信ず
る者は当然のこととして油を用意するであろうとい
うことです。

キリストの再臨と世界の終末を信ずる者はそ
のように備えて生きることが求められている。
さらに、どのように生きるのか、一例は、前の
24章45節以下にあるように、主人の留守を
預かる僕として、主人の心に従い職務の奉仕
に忠実に生きる事が求められているのです。

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