○○
2023年 2月19日
主日礼拝

説教
マタイの福音書 22:1-14

22:1 イエスは彼らに対し、再びたとえをもって話された。
22:2 「天の御国は、自分の息子のために、結婚の披露宴を催した王にたとえることができます。
22:3 王は披露宴に招待した客を呼びにしもべたちを遣わしたが、彼らは来ようとしなかった。
22:4 それで再び、次のように言って別のしもべたちを遣わした。『招待した客にこう言いなさい。「私は食事を用意しました。私の雄牛や肥えた家畜を屠り、何もかも整いました。どうぞ披露宴においでください」と。』
22:5 ところが彼らは気にもかけず、ある者は自分の畑に、別の者は自分の商売に出て行き、
22:6 残りの者たちは、王のしもべたちを捕まえて侮辱し、殺してしまった。
22:7 王は怒って軍隊を送り、その人殺しどもを滅ぼして、彼らの町を焼き払った。
22:8 それから王はしもべたちに言った。『披露宴の用意はできているが、招待した人たちはふさわしくなかった。
22:9 だから大通りに行って、出会った人をみな披露宴に招きなさい。』
22:10 しもべたちは通りに出て行って、良い人でも悪い人でも出会った人をみな集めたので、披露宴は客でいっぱいになった。
22:11 王が客たちを見ようとして入って来ると、そこに婚礼の礼服を着ていない人が一人いた。
22:12 王はその人に言った。『友よ。どうして婚礼の礼服を着ないで、ここに入って来たのか。』しかし、彼は黙っていた。
22:13 そこで、王は召使いたちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇に放り出せ。この男はそこで泣いて歯ぎしりすることになる。』
22:14 招かれる人は多いが、選ばれる人は少ないのです。」

もし自動的に音声が流れない
場合、ここをクリック
当日の説教
♪ 事前録音分


説教要旨


天のみ国の大宴会です。王家の王子の婚宴に人
々が招かれていましたが、婚宴当日、準備を整え
て招待客を呼びに行くと、なぜか皆来たがりません。
2度目に行くと皆仕事に出かけて、来ないばかりか、
使いの者に暴行して、殺してしまう者まであった。
それを見た王は兵隊を送ってその人々を滅ぼし、
街を焼き払った。譬話として大げさな話だが、事の
重大さを示す表現である。これはユダヤ人の不信仰
と反逆への警告であって、婚宴は天の国での、神の
救いを祝い、神の栄光を表す祝宴である。

旧約聖書には神の救いがいろいろな形をとって預言
されている。ユダヤ人たちが神を信じ、御心に従った
信仰の歩みにより、神の御心に沿った国が形成され、
世界に神の恵みが広がって行くようにとの御心が示
されている。しかしそれに拘わらず、イスラエルの中
にも不信仰と堕落が広がり、神の御心に従う者がなく、
罪が蔓延して国全体が堕落していた。これが当時の
ユダヤの実態であった。

そこでユダヤ人たちが退けられ、異邦人に福音が
語られ、世界にキリストの福音が広がることとなった。
そして宴会場は人で一杯になった。福音は新約聖
書に書かれたように世界に広がって行った。
しかしそこに礼服を身に着けていない客がいて見
咎められた。 この礼服は、街角から呼び集めら
れた招待客のために主人側から貸し出されたもの
で、イエスキリストによって罪を覆われる白い衣を示
すものである。(ローマ13:11 キリストを着なさい)

イエスキリストを信ずるということは、自分が
神の前に罪人であることを認め、悔い改めて
その罪を覆うキリストの犠牲の十字架を信じ、
受け入れることで、それによって罪がすべ
て覆われて無罪、潔白を宣言されて神に受
け入れられるものです。
神の国への招待を受けても、この礼服、つま
り信仰と言う白い衣を身に着けていないもの
は、天のみ国に入ることはできないのです。

Since 2023/2/17