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2023年 4月2日
主日礼拝

説教
マタイ福音書 27:22-38

27:22 ピラトは彼らに言った。「では、キリストと呼ばれているイエスを私はどのようにしようか。」彼らはみな言った。「十字架につけろ。」
27:23 ピラトは言った。「あの人がどんな悪いことをしたのか。」しかし、彼らはますます激しく叫び続けた。「十字架につけろ。」
27:24 ピラトは、語ることが何の役にも立たず、かえって暴動になりそうなのを見て、水を取り、群衆の目の前で手を洗って言った。「この人の血について私には責任がない。おまえたちで始末するがよい。」
27:25 すると、民はみな答えた。「その人の血は私たちや私たちの子どもらの上に。」
27:26 そこでピラトは彼らのためにバラバを釈放し、イエスはむちで打ってから、十字架につけるために引き渡した。
27:27 それから、総督の兵士たちはイエスを総督官邸の中に連れて行き、イエスの周りに全部隊を集めた。
27:28 そしてイエスが着ていた物を脱がせて、緋色のマントを着せた。
27:29 それから彼らは茨で冠を編んでイエスの頭に置き、右手に葦の棒を持たせた。そしてイエスの前にひざまずき、「ユダヤ人の王様、万歳」と言って、からかった。
27:30 またイエスに唾をかけ、葦の棒を取り上げて頭をたたいた。
27:31 こうしてイエスをからかってから、マントを脱がせて元の衣を着せ、十字架につけるために連れ出した。
27:32 兵士たちが出て行くと、シモンという名のクレネ人に出会った。彼らはこの人に、イエスの十字架を無理やり背負わせた。
27:33 ゴルゴタと呼ばれている場所、すなわち「どくろの場所」に来ると、
27:34 彼らはイエスに、苦みを混ぜたぶどう酒を飲ませようとした。イエスはそれをなめただけで、飲もうとはされなかった。
27:35 彼らはイエスを十字架につけてから、くじを引いてその衣を分けた。
27:36 それから腰を下ろし、そこでイエスを見張っていた。
27:37 彼らは、「これはユダヤ人の王イエスである」と書かれた罪状書きをイエスの頭の上に掲げた。
27:38 そのとき、イエスと一緒に二人の強盗が、一人は右に、一人は左に、十字架につけられていた。


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当日の説教
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説教要旨


罪に陥って苦しむ人々を救うために、神は救い主
を世に遣わすことを予言者を通して人々に告げた。
イザヤを通して予告された苦難のしもべ・キリストは
700年後にユダヤ、ガリラヤに現れ、多くの人々の
病をいやし、悔い改めと神の国の福音を告げた。
しかしイエスのメッセージはユダヤ教指導者達の
偽善を明らかにしたため、彼らに憎まれ、捕らえら
れて、ローマ総督ピラトの前で裁かれた。

ピラトはイエス様に罪はなく、大祭司たちの妬みに
より無実の罪で捕らえられたことを知って、何とか
赦そうとするが、彼らに扇動された群衆の叫びに
勝てず、ついに十字架につけることを認めてしまう。
ユダヤ人たちは、「その血の責任は我々と我々の
子供たちの上に」と言ったが、その言葉は現実と
なり、ユダヤ人はその後国を失い、世界中に散ら
され、苦難の歴史を歩んだ。

イエスキリストの苦難をイザヤは700年以上前に
予言していた。そして十字架の死は私たちのた
めの罪の贖いであることを教えた。ピラトの尋問は
「あなたはユダヤ人の王なのか?」でした(11節)。
兵士たちはイエス様をもてあそんで「ユダヤ人の
王様、万歳」と叫んだ(29)。そして十字架の上
には「ユダヤ人の王イエス」との罪状書が掲げら
れた(37)。
主は、本当はユダヤ人の王である以上に世界
の王・救い主であられる。(ダニエル7:13-14)
まことに彼は私たちの罪を負い、病を担った。

Since 2023/4/1 Updated 2023/4/2