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2023年 8月27日
主日礼拝

説教
五旬節 - 聖霊が降る

使徒の働き2:1~13


2:1 五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。
2:2 すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。
2:3 また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。
2:4 すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。
2:5 さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国々から来て住んでいたが、
2:6 この物音がしたため、大勢の人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国のことばで弟子たちが話すのを聞いて、呆気にとられてしまった。
2:7 彼らは驚き、不思議に思って言った。「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。
2:8 それなのに、私たちそれぞれが生まれた国のことばで話を聞くとは、いったいどうしたことか。
2:9 私たちは、パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントスとアジア、
2:10 フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、
2:11 ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレタ人とアラビア人もいる。それなのに、あの人たちが、私たちのことばで神の大きなみわざを語るのを聞くとは。」
2:12 人々はみな驚き当惑して、「いったい、これはどうしたことか」と言い合った。
2:13 だが、「彼らは新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、嘲る者たちもいた。


ファン・グオホア師

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当日の説教


説教要旨


 1節に五旬節になったとあるが、五旬節はユダヤの暦の中で2 番目の大きな祭りです。収穫の祭りであり、初物を神さまに献げる時でもあります。(レビ記23 章15 21 節)五旬節、7 週の祭り、収穫の祭りなど、様々な呼び方があります。神は選ばれた民をエジプトから離れさせ、荒野にから約束の地に導かれ、5 つの大きな祭りを祝うようにと彼らに言われました。

1, 過越の祭り(レビ記23:5)第一月14 日、現在の3-4 月。子羊を屠りその肉を食べ、苦菜と種なしパンを食べる。
2, 種なしパンの祭り(レビ記23:6-8)第一月15-21 日、現在の3-4 月。種なしパンを食べ、聖なる会合を開き、ささげ物をささげる。
3, 初穂の祭り(レビ記23:9-14)第一月16 日、現在の3-4 月。収穫の初穂の束を揺り動かすささげ物として、穀物のささげ物と共にささげる。
4, 収穫の祭り(レビ記23:15-21 、申16:10)第三月、現在の5-6 月。喜びの季節。決められたささげ物と自ら進んでささげるささげ物、小麦の初穂をささげる。
5, 仮庵の祭り(レビ記23:33-36)第7 月、現在の9-10 月。一週間に渡る祭り。仮庵に住み、ささげ物をささげる。

 使徒2 章1 節、五旬節になってとありますが、それは収穫の時であり初穂を神にささげる日、特別に喜ばしい日です。また五旬節は神がご自分の教会を始められた魂の収穫のしるしです。五旬節になり、弟子達も準備ができ、主イエスが約束してくださった贈り物を待ち望んでいました。聖霊が降られた。それは、私たちの主イエスが準備をして伝道を始める前に、祈り、待ち望み、訓練を受け、40 日間荒野で断食と祈りをした時のようです。試練に勝ちヨルダン川で洗礼を受けたとき、天が開き聖霊がハトのように主イエスの上に降り、伝道を始めました。弟子達は最も素晴らしい先生イエスの訓練を受け、様々な出来事を経験しました。イエスが天に昇られてから、弟子達とみんなは共に集まり、心を一つにして祈り、聖霊を待ち望んでいました。時が来て聖霊が降りました。炎のような分かれた舌が現れ、一人ひとりの上に留まりました。彼らは聖霊に満たされ、聖霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話し出しました。他の言語で神の大きな御わざを証ししたのです。これこそが、神の御わざであり主権です。そしてこれを通して主が弟子達に与えられた使命と御心を示されたのです。私たちは聖書を通してイエスと弟子達に聖霊が降られることについての共通点を見ました。それは神の御心を行うことであり、まず祈りによって準備すること、そして聖霊の助けによって神に奉仕するということです。

このことを聖書から見てみると
1, 彼らが祈った後聖霊が彼らの上に降った。(使徒1:14、22:44、ルカ3:21-22)
2, 聖霊が彼らの上に降ったのは見ることができた。(使徒2:2-4、ルカ3:22)
3, 聖霊が彼らの上に降られてから、彼らの奉仕が始まった。(使徒2:14-47)

 現在の私たちはどうあるできでしょうか。自分自身を聖なるものとして、焼き尽くすささげものとして神にささげていくことです。使徒2:4で聖霊に満たされたとありますが、これはヨエル書2:24-29の約束の実現です。終末の時、神はご自分の民に聖霊を注がれます。すでに終末の時代は始まりました。それぞれ罪を認め、悔い改めて主に依り頼み、主の力を受けて、主を証ししていきましょう。聖霊が罪と義と審判があることを人に教え、自分自身を省み罪から離れ、主の救いを受け入れさせてくださいます。聖霊は全ての民族、全ての民が救いを受けることと、主の弟子達が聖霊に満たされ主の使命を受け、聖霊の力によって奉仕し、全ての人が罪の中から救われて主に立ち返ることを切に願っておられます。使徒2:5--13にあるように、弟子達は聖霊の力によって文化と言語の壁を超えて、神の御ことばを伝えました。この神こそが真の神であり、生きておられるお方であることを伝えた時、彼らは神の御わざを自分で見、経験したのです。

Since 2023/8/21 Updated 2023/8/25