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2023年 9月17日
主日礼拝

説教
箱舟を作るノアの信仰

創世記 6:9~22

6:9 これはノアの歴史である。ノアは正しい人で、彼の世代の中にあって全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。
6:10 ノアは三人の息子、セム、ハム、ヤフェテを生んだ。
6:11 地は神の前に堕落し、地は暴虐で満ちていた。
6:12 神が地をご覧になると、見よ、それは堕落していた。すべての肉なるものが、地上で自分の道を乱していたからである。
6:13 神はノアに仰せられた。「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に来ようとしている。地は、彼らのゆえに、暴虐で満ちているからだ。見よ、わたしは彼らを地とともに滅ぼし去る。
6:14 あなたは自分のために、ゴフェルの木で箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外にタールを塗りなさい。
6:15 それを次のようにして造りなさい。箱舟の長さは三百キュビト。幅は五十キュビト。高さは三十キュビト。
6:16 箱舟に天窓を作り、上部から一キュビト以内に天窓を仕上げなさい。また、箱舟の戸口をその側面に設け、箱舟を一階と二階と三階に分けなさい。
6:17 わたしは、今、いのちの息のあるすべての肉なるものを天の下から滅ぼし去るために、地上に大水を、大洪水をもたらそうとしている。地上のすべてのものは死に絶える。
6:18 しかし、わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたは、息子たち、妻、それに息子たちの妻とともに箱舟に入りなさい。
6:19 また、すべての生き物、すべての肉なるものの中から、それぞれ二匹ずつを箱舟に連れて入り、あなたとともに生き残るようにしなさい。それらは雄と雌でなければならない。
6:20 鳥は種類ごとに、動物も種類ごとに、また地面を這うすべてのものも種類ごとに、それぞれ二匹ずつが生き残れるよう、あなたのところに来なければならない。
6:21 あなたは、食べられるあらゆるものから採って、自分のところに集め、あなたとそれらの動物のための食物としなさい。」
6:22 ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。
車 孝振 牧師

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当日の説教


説教要旨


皆さんはノアをご存知ですか。聖書を知らない人でもこの世にいたとえられる大洪水の話や箱舟を作ったノアという人の話を聞いたことがあると思います。興味深いのは、この大洪水の物語はどのを問わず伝説として存していることです。で作った漢字、船は、8人の口が船にったという話からわってくる漢字だと言われています。8人はノアの家族だと解することもあります。そのため、ノアの話は多くの興味深い話を含んでおり、多くの質問があるかもしれません。しかし、聖書の中のすべての神秘的な物語より、重要なものがあります。神の人間への深くメッセジです。 今日の説教は聖書のノアを通じた神の心を一に考えてみましょう。


1. 洪水が来る前、人々はこのように生きていました。


1)神様の子らたちが人の娘たちを選んで妻としました。

土地に人がたくさん増えました。神様に従うセツの子孫もいますが、カインの子孫のように神様に従わない人々もいっぱいでした。ここで人の娘たちがカインの子孫であり、神様の息子たちがセツの子孫だと直接的な解釈をするのは無理があります。旧約学者は、より多くの解釈とヘブライ本文を多様に解釈しているからです。しかし、何より重要なことは、彼らは自分たちの好きなやり方で生きたという聖書の記録です。神様が望む方式ではなく、神様なしで生きる方式で自分たちが望む人生を送ったということです。

自由に生きることは何の問題がありますか、神様は自由に生きるよう人間を造りました。しかし、自由に生きることと無秩序に生きることは別のことです。自由に生きたいからといってご飯を食べずにお菓子だけ食べると、栄養不足で病院に入院することになるでしょう。牛乳アレルギーの人が牛乳を飲む自由があるからといって、牛乳を飲むと命が危険になることもあります。私たちは時を合わせて、ご飯を食べることと危険なことを避けることを抑圧とは考えていません。むしろ食べる楽しみをその中で楽しんでいます。また、わざと危険なことをするよりも、より良いことに代わって楽しさを享受しています。そんな生き方に自由ではないと言いません。そのため、神様を離れた人生は自由な人生ではなく、無秩序で危険で平安がない人生になるのです。


2)それで神様の霊が人のうちに永久にとどまらなくなりました。

もともと人が創造された時、神様が他の動物と違って鼻にいきを吹き込んで生きるものとして創造されました。旧約を研究する神学者たちが、この息は聖霊で解釈しています。そして、この見解は学者ごとに異論はありません。ですから人はもともと神様と一緒に生きる存在だったと解釈できます。ところが、その神様の霊がこれ以上人と共にいません。本来の目的を失ってしまったのです。生きていますが、実際には死んだのです。彼らがいくら人生を維持して生きているとしても、その人生はこれ以上良い影響を与えるより悪い結果を出すだけの苦しい人生です。


3)勇士がいる時代になりました。

勇士がいるということは戦争があるということを意味します。お互いを殺し合う戦争は今もしてはならないもので、人々が起きないことを願うのです。しかし、すでにその時代から暴力と戦争で自分たちの欲を満たそうとする人々が指導者として、または勇士という名前で現れ活動をしました。私たちはウクライナに侵攻したロシアとの戦争を現場ではなくニュースやユーチューブを通じて見ているので、その悲惨な現実をそのまま感じています。 4歳の娘と妻を置いて戦場に出る父親の涙を私たちは見て、全世界の人々がウクライナのために祈り始めました。そんな戦争と暴悪に満ちた時代でした。


4) 悪が増大し、その心に図ることがいつも悪に傾きました。

神様が人間に残しておいた恵みがありますが、それは良心と善良な心です。いくら罪を犯しても、心には罪に対する良心があり、自分の罪に対して苦しむ気持ちが生まれるのが当然のことです。 しかし、ノアの時代には、その良心さえ機能を失いました。彼らは善良な心と良心について全く考えていませんでした。 それで彼らの心に図ることは皆が悪でした。

幼い頃、教会学校でノアについて説教された伝道師先生がこれを表現したのを思い出します。コップに水をいっぱい注いで持って来て、スプーンで水をひとしずく落とすといっぱい入っているコップは水が流れ落ちました。罪が満ちたということは、このようにひとしずくだけ落ちればすぐに流れ落ちるほど余裕が一つもない状態で、これ以上我慢できない限界値に達した状態だということを生々しく説明してくださいました。ノアの時代の人々の罪悪のレベルはすでに限界値に達していると聖書は教えています。

それで神様は、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められました。そして彼らを滅ぼすことにします。


2. しかし、ノアは主の心にかなっていました。(恵みを与えてくださいました。)

この絶望の時代を終わらせることにした神様は、それでも希望を与えてくたさいました。一人の人を選んで、その人で新しい世界を再び始めさせることでした。神様はノアをその一人として選択し、箱舟を造らせました。モーセはそんなノアについて「主の心にかなっていました」と表現しました。ノアは神様から恵みを与えられた人です。恵みは代価なしに与えられるものです。

私たちが何かをよくやったから与えられたのではありません。だから私たちが誇ることはありません。 ノアは正しい人生を生きた人物です。神様と共に歩んだ人生を送りました。しかし、彼のこのような正しい人生だから神様が彼を選択したのではありません。全ては神様の御心です。彼の正しい人生と恵みをあたえられたのは別のことですが、反対のものではありません。まるで自転車の二輪のように二輪のうち一つでもなければ動けないのと同じです。それで神様に恵みを受けた人は正しい人生と神様と共に歩む人生を生きていきます。


3.
ノアは神様に恵みを受け、神様と歩んで、神様の命令に従って箱舟を造りました。

神はノアに箱舟を造りなさいと命じられました。具体的な材料も教えてくださいました。そして彼の家族も皆箱舟に入るように言われました。また、地面の生物も二匹ずつ箱舟に入れるように言われました。この命令にノアは従順でした。神様が命じられた通りに行いました。しかし、考えてみれば、その時代に箱舟を造ることは非常に愚かで愚かに見える行動だったはずです。世の中の人々の嘲弄や批判もあったはずです。長い時間が掛かって箱舟を造る仕事の邪魔もあったかもしれません。しかし、そのすべてに耐えながら、ノアは箱舟を造りました。その結果、箱舟に入った生物は命を保護されました。

教会が箱舟のようだと言う人もいます。教会を通じてイエスを信じる人は永遠の命を得るが、そうでない人には永遠の死があるからです。それで箱舟を造るノアのように教会に招待しイエス様を紹介して伝道するすべてのことが愚かに見えたりもします。イエス様を信じる信仰自体がこの世の中の流れは合いません。それでもノアが従順で箱舟を造ったように、私たちがこの世の中で信仰を守り伝道する人生は神さまが恵みを与えて下さった人生であり、正しい人生です。そして、その人生を通じて神様は箱舟のように生命を生かして下さっています。教会はこの時代の箱舟です。

 

4. ノアの名前

ノアの名前の意味は平安と慰めです。彼の名前を平安と名付けたのは、彼の父、レメクです。創世記529節には、レメクがノアの名前を平安の意を持つノアと名付けた理由について記録しています。


28レメクは百八十二年生きて、一人の男の子を生んだ。29彼はその子をノアと名づけて言った。「この子は、主がのろわれたこの地での、私たちの働きと手の労苦から、私たちを慰めてくれるだろう。」


レメクがノアを産む時の気持ちが込められています。それは呪われた土地で苦労して生きてきた自分の人生に、生まれたばかりの子供が慰めと平安を与えたからです。また、自分の子供が多くの人々に神様の平安と慰めを与えることを願う気持ちが込められています。モーセがその名前の意味を加えて書いた理由は、まさに彼の名前の中に重要な意味が込められているからです。ノアの父れメクが生きていた時代はアダムとエバの罪によってエデンから追い出され、呪われた土地を耕さなければ生きていけない世の中でした。また、人々は神様に従うより、自分だけの人生で神様のいない人生を生きていこうとしました。そんな世の中で信仰を守って生きていこうとする気持ちがどれほど大変で難しかったでしょうか。そんな苦労な人生の中に生まれた子供は、自分の人生の苦労を慰めてくださる神様からの贈り物だったはずです。そして、自分の祖先から伝わってくる信仰の伝統を、この子も受け継いでほしかったのでしょう。そして、神様を離れて罪の中で生きている人々の平安のない人生に神様の慰めが与えられることを願ったはずです。ノアは自分の名前に込められた意味のように、神様と共に歩んで正しい人生を送り、箱舟を造りました。箱舟の中に入った生命は滅亡から命を保護され、また神様の平安を持続することができました。

今の時代はノアの時と比べられるほど苦労して平安がありません。大変ですが、その苦労に対する慰めのない世の中です。お金が力になる世の中で競争して争っています。どこで真の安息と平安を得ることができるでしょうか。週報に書かれている御言葉のように、ただイエス様の内に平安があることを話したいです。それで私たちの教会の名前も平和の教会です。ノアが造った箱舟のように生命を救い、イエス様の真の平安と慰めがあるところです。苦労の多い世の中ですが神様の平安のメッセージを聞いて励まされる一週間になることを主の名前で祈ります。


Since 2023/9/15
 Updated 2023/9/17