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2023年 10月15日
主日礼拝

説教
虹で立てる契約

創世記 9:11~17

9:11 わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。すべての肉なるものが、再び、大洪水の大水によって断ち切られることはない。大洪水が再び起こって地を滅ぼすようなことはない。」
9:12 さらに神は仰せられた。「わたしとあなたがたとの間に、また、あなたがたとともにいるすべての生き物との間に、代々にわたり永遠にわたしが与えるその契約のしるしは、これである。
9:13 わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。
9:14 わたしが地の上に雲を起こすとき、虹が雲の中に現れる。
9:15 そのとき、わたしは、わたしとあなたがたとの間、すべての肉なる生き物との間の、わたしの契約を思い起こす。大水は、再び、すべての肉なるものを滅ぼす大洪水となることはない。
9:16 虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべての肉なるものとの間の永遠の契約を思い起こそう。」
9:17 神はノアに仰せられた。「これが、わたしと、地上のすべての肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである。」
車 孝振 牧師

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当日の説教


説教要旨


1.洪水の過程


先月には人間が罪を犯し堕落して神様の審判を受けることになる話をしました。しかし、ノアは神様の命令どおり箱舟を建てて救われる話もしました。神様の恵みがノアとその家族に施され、箱舟に入った生き物は皆命を保護されることができました。それで新約聖書の教会は、そのような箱舟のような恵みと救いがあるところだということも一緒に分かち合いました。そして本格的に大洪水が始まりました。


40
日間昼夜を問わず雨が降っているのに、ただ雨が降ったからといって、すべての人類が滅ぼうほどにはいかないと思います。最近、日本にも40日間雨が降るほどではなくても、ほぼ2ヶ月間雨が止まない時がありました。 いくつかの大きな被害はありましたが、だからといってすべての人が被害を受けたわけではなかったからです。聖書では


ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、大いなる淵の源がことごとく裂け、天の水門が開かれた。大雨は四十日四十夜、地に降り続いた(創世記71112


大雨は四十日四十夜、地に降り続いた。と記録しています。 この記録に基づいて創造科学を研究する人々は、地震のような大きな地殻変動があったと推測しています。そして空には太陽から押し寄せる数多くの磁場と電磁波、様々な危険な光線を防ぐ澄んだ水の層があったと推測し、その水の層が爆発するように水があふれたと考えることもあります。私たちが経験して証明することができないので、正確な内容はわかりませんが、聖書は非常に多くの雨と大きな災害によって人間が滅亡したと記録しています。


40日間降った雨は40日後には止みましたが、150日間水がまだ抜けず、水上で箱舟が漂いました。そしてアララテの山地にとどまって水が抜け始め、ノアと家族と一緒に乗った動物たちは箱舟を出ることができるようになりました。

聖書の最初の審判の姿は、もうすぐ最後に行われる審判のしるしでもあります。しかし、神様はノアを選択して恵みを与え、箱舟に入ってきた生き物たちは救われました。そのように最後の審判の時には神様がイエス様を送って下さり、イエス様を通じて救いの恵みを施してくださいました。箱舟への要請に答えた生き物が命を救われたように、箱船と同じように教会でイエス様の救いの呼びかけに答えた人は最後の審判から救われることになります。


2. 洪水の後に


 1)ノアと家族は礼拝を捧げました。


地面が乾く、ノアとその家族は箱舟に出ることになりました。新しい土地で彼らが初めてしたことは、まさに神様に礼拝を捧げることでした。


18
.そこでノアは、息子たち、彼の妻、息子たちの妻たちとともに外に出た。19.すべての、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上を動くものも、種類ごとに箱舟から出てた。20.ノアは主のために祭壇を築き、すべてのきよい家畜から、また、すべてのきよい鳥からいくつかを取って、祭壇の上で全のささげ物をげた。(創世記81819


もちろんモーせの時になって祭司長を通じて捧げるのとは違いますが、祭壇を築き、いけにえを捧げる姿には神様に向けたノアとその家族の心が込められています


彼らが神様に礼拝を捧げたということは、箱舟を通じて救われたことに対する感謝でした。 また、これから始まる新しい人生を保護し、導いてくださることを祈る気持ちでした。考えてみたらどんなにありがたくて嬉しかったでしょうか。私たちが救われたことへの感謝は今も教会の中で行われており、毎週教会ではこのような感謝に対する礼拝がささげています。皆さんは救われたことに感謝したことはありますか?私はクリスチャン家庭に生まれて中学校2年生になってイエス様の犠牲で私の罪が赦され永遠の審判を受けなくなったということを大きく悟りました。 その悟りに対する恵があまりにも大きかったので、毎週捧げる礼拝は最初から感激でした。 しかし、主日が日常になり、神様に向ける礼拝よりは牧師として仕事として行われる時も多くなりました。そのように鈍くなると時々慌てて驚いたりします。 私が礼拝をこのように捧げてはいけないんだ、それで再び礼拝の恵みを求めて祈りながら心を新たにしようとします。 すると、神様はまた新しい恵みの心をくださることもあります。私たちが救われ、神様と共にいるということは非常に大きな恵みです。その感激が時間の中で鈍くなっても意識的に礼拝を大切にして最善を尽くそうとすると、その度に神様は新しい感激と恵みで私たちを励ましてくださいます。神様はノアとその家族の礼拝を喜んで受け入れてくださいました。(21


2)いろいろな変化


ノアとその家族が経験した洪水というのは、世界的にも大きな変化が来たほど大きなことでした。それで、ノアとその家族は新たに変化した環境の中で暮らすことになりました。


 - 種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜がやむことはない環境になりました。(822) 四季が始まり、耕作の環境が以前とは変わったことを示しています。創造を研究する科学者たちは、この時地球が約 24.5 度に傾き始めたと言うこともあります。大洪水の前は毎日が暖かい日々でしたが、今は寒い日も暑い日もできました。そして耕作の手間がもっと難しくなりました。


- そして以前は果物や野菜のようなものでも栄養が十分でしたが、肉を食べて栄養を補充しなければならない環境に変化しました。


2.あなたがたへの恐れとおののきが、地のすべての、空のすべての鳥、地面を動くすべてのもの、海のすべての魚に起こる。あなたがたの手に、これらは委ねられたのだ。 3.生きて動いているものはみな、あなたがたの食物となる。の草と同じように、そのすべてのものを、今、あなたがたにえる。4.ただし肉は、そのいのちである血のあるままで食べてはならない。5.わたしは、あなたがたのいのちのためには、あなたがたの血のを要求する。いかなるにも、それを要求する。また人にも、兄弟である者にも、人のいのちを要求する。(創世記925


新しい世の中には様々な変化が生じ始めました。その変化した世の中を生きていかなければならない人間に神様は細心で具体的な方法を教えてくださいました。神様の人間に対する愛と配慮が人生に実際にも現れる部分であることが分かります。もう少し考えてみれば、神様は私たちがこの難しい世の中を神様なしでそのまま生きるように放っておかず、毎瞬間共にいて導いてくださる方だということが分かります。すべての瞬間を共にいてくださる神様にすべてを委ねましょう。 私たちの祈りがそれを可能にしてくれるでしょう。


3. 虹で立てる契約


ノアとその家族が洪水以後、礼拝を捧げ、またどんな環境の変化があったのかを話しました。そして、その話しの中には重要な神様のメッセージもあります。


 1)罪に対する責任と神様の恵み


変化した環境のために肉を食べるようになった人間に、神様は血のあるままで食べてはならないよう命令します。血は生命を象徴するからです。 (申命記12:23、レビギ17:1114)一つの生命に対する貴重な価値が血にあると述べています。それで、他の人の命を奪ったら、その奪った人に命に対する責任を負わせるのです。(9:5)家畜の肉を食べることは許されましたが、その動物の生命の価値を持った血をあるまま食べないようにした教えです。これは大洪水以前の人々が何のためらいもなくお互いを殺し、横暴したことに対する神様の新しい教えです。また、モーセの時から伝わる祭司の意味を事前に教えてくださるものでもあります。人間の罪は血の価値だけで赦されるということを事前に知らせてくださるのです。それで祭司長を通じた生き物の血で罪を赦される祭司が旧約時代には続きました。そして、その祭司で血を捧げるいけにえとしてイエス様が来られ、その方の聖なる血はすべての人類の罪を洗い清める恵みになりました。創世記のあちこちでは、このようなイエス様の救いのメッセージが入り込んでいます。創世記のすべての内容がこの地に来られるイエス様を知らせるのに関する最善を尽くしている本です。このような恵みの過程の中で私たちが救われました。また、血に対する決して軽くない神様の教えは、イエス様の血をより貴重に思わせます。


2)
再び立てる契約

ノアの大洪水についての話を読んでみて、神様が残忍で人情がないように考えるかもしれません。しかし、神様の側で考えてみれば、人間がもっと残忍でひどい存在であることを否定できません。神様を信じない人々は、自分たちの不信仰を正当化するために人間を滅ぼす神様を認めることはできないと言います。しかし、大洪水以前の人間はお互いを殺し、苦しめ合い、被害を与えました。それで力のない被害者が善人のように見えるかもしれませんが、相対的に力がなくて被害者になっただけで、彼も力を持てば同じように残忍で暴悪な者になるだけです。


そんな人間に対する神様の御心こそ本当にありがたいことです。ノアを選んで新しい人類を始めさせてくださいました。 そして、この地で繁栄し、豊かになることを願ってくださいました。(8:179:19;7)エデンの園の契約をアダムとエバが破りました。 それでエデンから追い出されますが神様は皮の衣を着せて恵みをくだしました。 しかし、アダム後に、人々はこのすべてを忘れて、また神様を捨てました。それで彼らを審判しましたが、神様はノアとその家族、そして箱舟を通じて生き残ったすべての生命に対しても再び契約と恵みの約束を結んで下さいました。


8.神は、ノアと、彼とともにいる息子たちに仰せられた。9.「見よ、わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。そして、あなたがたの後の子孫との間に。10.また、あなたがたとともにいるすべての生き物との間に。鳥、家畜、それに、あなたがたとともにいるすべての地の、箱舟から出てたすべてのものから、地のすべての生き物に至るまで。11.わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。すべての肉なるものが、再び、大洪水の大水によってち切られることはない。大洪水が再び起こって地を滅ぼすようなことはない。」12.さらに神は仰せられた。「わたしとあなたがたとの間に、また、あなたがたとともにいるすべての生き物との間に、代にわたり永遠にわたしがえるその契約のしるしは、これである。13.わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。14.わたしが地の上に雲を起こすとき、虹が雲の中に現れる。15.そのとき、わたしは、わたしとあなたがたとの間、すべての肉なる生き物との間の、わたしの契約を思い起こす。大水は、再び、すべての肉なるものを滅ぼす大洪水となることはない。16.虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべての肉なるものとの間の永遠の契約を思い起こそう。」17.神はノアに仰せられた。「これが、わたしと、地上のすべての肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである。 (創世記9817


神様はノアとその家族、そしてその子孫たちに再び大洪水の大水によって断ち切られることはないと約束して下さいました。 おそらく、ノアとその息子たちの子孫は、雨が降る度に大洪水の事件を思い出し、恐れていたのでしょう。しかし、その度に神様は虹を見せて大水で審判しないという約束を思い浮かばせてくださいました。それで虹を見て神様の約束が浮かんだはずであり、神様の約束によって彼らの心が平安になったはずです。それで虹は神様の御言葉を考えさせる恵みの道具であり約束の証拠になりました。もちろん、これを忘れた人間たちが塔を立てることがありますが。


このように神様は絶えず私たちが破ってしまった契約を再び新しくして私たちに見せながら導いてくださいました。 しかし、旧約聖書の人々は何度もその契約を破ってしまいます。 それにもかかわらず、そのような契約は神様の計画の中でますます発展し、この地にイエス様がいらっしゃる恵みになりました。


私たちも約束を頂きました。イエス様が復活されたその栄光の姿で再びこの地にいらっしゃるということです。ノアとその家族が虹を通じて神様の平安の約束のメッセージを確認するように、今日私たちも再臨を約束したイエス様の言葉を通じて日々希望をもって生きる人生になることを祈ります。



Since
2023/10/8 Updated 2023/10/14