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2023年 11月19日
主日礼拝

説教
主の前に二ムロデのような人たち

創世記 10章6~10節

10:6 ハムの子孫はクシ、ミツライム、プテ、カナンであった。
10:7 クシの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカであり、ラアマの子孫はシバとデダンであった。
10:8 クシの子はニムロデであって、このニムロデは世の権力者となった最初の人である。
10:9 彼は主の前に力ある狩猟者であった。これから「主の前に力ある狩猟者ニムロデのごとし」ということわざが起った。
10:10 彼の国は最初シナルの地にあるバベル、エレク、アカデ、カルネであった。

車 孝振 牧師

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当日の説教


説教要旨

1. 人類は再び繁栄し, 世界中に広まります。

大洪水が終わり、ノアの 3 人の息子を通じてその子孫が繁栄し始めました。そこで、国と民族を成して繁栄していくことを創世記10章は、ノアの息子たちが建てた民族と国について語っています。つまり、3人の息子たちの子孫たちの名前は、それぞれの民族や国を呼ぶ名前でもあるわけです。ですから、聖書はイスラエルという一民族についての話だけをする本ではありません。 国のもとを語り、民族を話します。 さらに創世記の始まりは、この世界の起源と人類の起源を語る宇宙的で世界的な本です。 そして、このような内容は様々な預言者を通じてより具体的に現れることもあります。 例えば、預言者イザヤは色々な民族と国に対する神様のメッセージを伝えて記録したりもします。 それでキリスト教に対して「イスラエル宗教をなぜ私たちが信じなければならないのか」と思われますが、聖書はむしろ国際的で宇宙的な観点で記録した神様の御言葉です。

2. ハムの子孫の中で、二ムロデという人物に関する特異な記録を残しました。

ノアの3人の息子たちの子孫たちが国と民族に発展していく系図が記録されている創世記の10章には、ある名前の前にはコメントをつけて付加的な説明をする部分があります。 特に二ムロデというハムの子孫に関する記録が面白いです。 しかし、このような二ムロデについての話は聖書をもう少し深く勉強してみると、非常に残念な内容が込められています。 なので、二ムロデについての話を中心で神様の恵みを一緒に考えてみようと思います。

1) 地上で最初の勇者

本文は二ムロデを「地上で最初の勇者」と記録しています。 本文の勇士という言葉を他の旧約聖書で探してみると、「勇者(6:4)」、「有力(ルツ2:1)」、「暴君」(9:11)、「頭」、「英雄」、「指導者」などの意味で使われていました。 これは二ムロデが最初に一国を建設し、王の地位に就いた者であることを示しているのです。 また、ニムロデが大洪水以前の堕落した人々のように神様の権威を無視して反逆の精神を持っていたことも示しています。

2) 主の前に力ある狩人

「エホバの前で」という単語は普通の単純な位置や信仰的な態度を説明する単語ではありません。 彼が神様に対抗して立ち向かう姿を主の前でという単語で説明しているのです。 だからニムロデは神様の反対側にいる世の中的な指導者だったのです。 彼に対するもう 一つの説明は、彼が狩人だったということです。 普通の狩人ではなく力ある狩人だったという意味を聖書では暴力的で乱暴な方法で狩をし、つまり戦争を日常的に行う暴力君主だったという意味です。 神様の愛と義で他の人々を導くリーダーや指導者ではなく、力と権力で人々を威嚇し暴力で治め、他の民族を征服して国、すなわち都市を建設していったという意味です。

3) 二ムロデの国がシンアルの地から始まりました。 

それで二ムロデが建設していった国々が建てられます。 そして、その始まりがまさにシンアルの地です。 シンアルの地はどんな地ですか? 創世記の11章に人々が塔を建って、神様に敵対した地がまさにシンアルの地です。 だから創世記11章に出るバベルの塔は二ムロデ建設した塔なので、二ムロデの影響力の下にいた人々が神様の支配を否定し対抗して積み上げたのです。 彼らは大洪水のような被害から逃れるために対策を立てようとしました。 しかし、神様は虹で約束を立ててくださいました。 再びと水で審判をしないという約束です。 しかし、その約束を信頼せず、最初から無視した人々が神様の約束に対抗して塔を積み上げたのです。 これはまるでエバが善悪を知る木の実に対する神様の御言葉に対抗して実を食べたのと同じ原理です。 神様の約束と御言葉、そしてその意味は消え、ただ人間の欲と罪が満ちた考えだけで最善を尽くす愚かな姿を見せたのです。 そして神様に対抗する人間的なその目的の中には、自分の名を上げようとする欲と欲望が入っています。

3. 罪の流れも再び栄えて広がった。

二ムロデは暴力と恐怖で神様に対抗して都市を建て人々を恐怖で従わせ巨大な塔を積み上げて名を上げ、神様のように治めようとしました。

古代時代、少ない人口でこのような大きな塔を建てるためには、どれだけ多くの人がこの仕事に使われなければならなかったのでしょうか。おそらく一国としては容易ではなかったでしょう。 ですから、多くの都市を戦争で征服し、征服された国の民が奴隷になってこの塔を築くことに動員されたのでしょう。 始皇帝は自分の墓と万里の長城を築くことに民と奴隷を動員し、特に自分の墓の盗掘を防ぐために墓の建設が終わるやいなや設計者と技術者を皆殺したという記録があります。 そして歴史学者たちは石器時代には見られなかった支配者の墓と塔が青銅器時代に入って現れ始めることで権力が支配者一人に集中し始め、多くの民が支配者の恐怖の支配の下に服従しながら生きるようになったと解釈します。

このような歴史の流れを見ると、二ムロデの登場は非常に歴史的な流れ一致のです。 そして聖書はその始まりを二ムロデと言い、二ムロデの暴力的な支配方式は色々な国と民族も自然について行くしかない人間の罪の限界をそのまま見せることになりました。

4. 人間の歴史と神様の歴史

今もこの世は力のある者たちが自分の力で人々を怖がらせ、戦争と暴力で支配し治める時代です。 ウクライナとロシアの戦争、そしてイスラエルとハマスの戦争、そしてニュースで忘れられた国、ミャンマー軍部のクーデタと暴力的な支配、そして私たちが知らないある国の悲惨な状況が今もこの地球にはいっぱいです。 それで平和を叫んで戦争が止められなければならないという活動をしますが、人間の罪によるものなので、そのようなことは絶対に止まらないでしょう。 これが人間の歴史です。 しかし、神様はそのような中でも神様の歴史を成し遂げました。 彼らの言語を混乱させて散らしました。 そして罪に満ちた人間のために、御子イエス様を送ってくださいました。 偉大な王であるイエス様はむしろ静かに来られました。 そして素朴で謙遜にこの地上でのことを耐えられました。 そして結局は十字架で二ムロデとは反対の方法で暴力を受ける姿でこの世の治めを始めました。 二ムロデも死に、アレクサンダーも死にました。 始皇帝もローマのアウグトゥスも死になりました。そしてその多くの王はこれ以上自分の国を治めていません。 しかし、キリストの血で建てた教会は今も世界各地でキリストを礼拝し、その名前を信じて救われることが続いています。 これが神様の歴史で真の王の統治です。

5. アブラハムを準備させました。

そして、その神様の歴史はウールの一人から始まっていました。 とても静かに、しかし偉大で強力に行われていました。 その人がまさに12章のアブハムです。 今日はここまでです。 次の説教でアブラハムの話を続けます。

一緒に祈ります。


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2023/11/15 Updated 2023/11/19