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2025年11月16日
主日礼拝
説教  「ペテロ、アイネアを癒やす」

聖書
使徒の働き9章36-43節

9:36 またヤッファに、その名をタビタ、ギリシア語に訳せばドルカスという女の弟子がいた。彼女は多くの良いわざと施しをしていた。
9:37 ところが、そのころ彼女は病気になって死んだ。人々は遺体を洗って、屋上の部屋に安置した。
9:38 リダはヤッファに近かったので、ペテロがそこにいると聞いた弟子たちは、人を二人、彼のところに遣わして、「私たちのところまで、すぐ来てください」と頼んだ。
9:39 そこで、ペテロは立って二人と一緒に出かけた。ペテロが到着すると、彼らはペテロを屋上の部屋に案内した。やもめたちはみな彼のところに来て、泣きながら、ドルカスが一緒にいたころ作ってくれた下着や上着の数々を見せるのであった。
9:40 ペテロは皆を外に出し、ひざまずいて祈った。そして、遺体の方を向いて、「タビタ、起きなさい」と言った。すると彼女は目を開け、ペテロを見て起き上がった。
9:41 そこで、ペテロは手を貸して彼女を立たせた。そして聖徒たちとやもめたちを呼んで、生きている彼女を見せた。
9:42 このことがヤッファ中に知れ渡り、多くの人々が主を信じた。
9:43 ペテロはかなりの期間、ヤッファで、シモンという皮なめし職人のところに滞在した。
説教 :
ファン・グオホア 師
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当日の説教
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説教要旨


 前回は、ペテロが寝たきりのアイネアを癒やした箇所でした。アイネアは8年間も病の苦しみの中にいました。アイネアは生まれたときから起きられなかったわけではありませんので、以前のような健康な生活に戻りたいと渇望していました。しかし、誰一人彼を助けることはできませんでした。特に、その心の内の苦しみを。しかしイエスの弟子ペテロに出会ったとき、彼の体も心も全てが変えられました。ペテロはアイネアに、「イエス・キリストがあなたを癒やしてくださいます。起きなさい。床を自分で整えなさい。」と言いました。ペテロはアイネアの目をイエス・キリストに向けさせました。イエス・キリストこそが私たちを癒やす源です。ペテロはアイネアに私ペテロが何かをしたのではない、私は自分では何もできない、イエス・キリストだけなのだと。
 今を生きる私たちも同じです。私たちは人を自分の前に連れてくるのではない、会堂に連れてくるのでもない、人をイエス・キリストのところへ連れてくるのです。
 イエスはよく弟子たちに、その人を連れてきなさいといい、それからあなたは私に何をして欲しいのかと、尋ねました。

 今日の箇所で起きた事は自然界を超越した出来事です。ペテロはドルカスを生きかえらせました。
旧約聖書にも列王記にエリヤとエリシャが子どもを生きかえらせたことが記載されています。新約聖書では、イエスが伝道の中で死人を生きかえらせたことが書いてあります。
 使徒の時代に起きた死人の生きかえりの第一号がタビタです。36節、ヤッファにその名をタビタギリシャ語に訳せばドルカスという女の弟子がいた。このドルカス姉妹は非常に愛と憐れみの心を持った人でした。彼女は多くの良い業と助けが必要な人に施しをしていました。しかも彼女の名声はその一帯の人々に知れ渡っていました。だれかがドルカス姉妹の名を口にしたら、知らない人はいませんでした。しかしこのように愛を持っていつも人々を助けていた姉妹が重い病気に罹って亡くなってしまったのです。いつも彼女に助けてもらっていた人々は、彼女がこの世を去るのを見ていても、彼女の命を取り戻すことはできませんでした。本当に心の痛む出来事です。中国には「いい人は長生きしない」ということばがありますが、まさにそのようです。
 この箇所で、ドルカスというこんなに愛の心を持った人が不治の病に罹りました。私たちには受け入れられないような出来事です。今日のイエス・キリストを信じている私たちも、主を愛すれば愛するほど、物事が順調に進まなくなることがあります。家族が病気になったり、友人が思いがけない出来事で亡くなったり。このような時、私たちはもう神を信じなくなり、主から離れてしまうでしょうか。もしそうであるなら、私たちの信仰は土台がなく、少しの試練で落ち込んだり、失敗したりします。
 イエスは土台のことについて話されたことがあります。砂の上に土台を立てると、雨が降り水が押し寄せてくると、倒れてしまい、ひどく壊れてしまうと。旧約聖書のイスラエルの民が荒野を旅した時も同じです。環境が悪くなると、神を恨みました。水がない、肉がない、これがない、あれがないと。ずっと自分中心の中、自分の欲の中を生き、結果的には荒野で死ぬことになりました。神の約束の地カナンに入ることができなかったのです。始まりも、経過も重要でしょう、しかし最後の結果が最も重要です。
 当時ドルカスが死にましたが、これは最終的な結果ではありませんでした。その土地の弟子たちはペテロが近くにいると聞いて、ペテロに来てドルカスのために祈ってくださいと頼みました。ペテロはすぐに出かけてドルカスをおいてある屋上に上がっていきました。そこには多くの人がいて泣いたり叫んだりしていたので、ペテロは人々を外に出し、一人で祈りました。私たちは祈る時静かでしょうか、一人でしょうか、たった一人で主の前に祈っているでしょうか。それとも、祈る時色々な声が耳にはいってしまい、静まって祈り主にお会いすることができないでしょうか。ペテロが一人で祈っている時、神から信仰と聖霊の力を受け、遺体の方を向いて、「タビタ、起きなさい」と言いました。するとドルカスは目を開けて生きかえったのです。
 神に感謝します。神はいつも私たちの祈りを聞いていてくださいます。必要なのは、私たちが心を神に向けて祈り、心の全てを神に向かって話し、自分の真実を主の御前にさらけ出すことです。神は生涯私たちを助けてくださるお方です。

 

Since 2025/11/16 Updated 2025/11/17